電子書籍を読みたいけれど、コンテンツが少ない! とお嘆きの方にちょっと朗報です。
シャープが提唱する電子書籍フォーマット“XMDF”形式のコンテンツを作成するソフトが、7月より無償提供されることになりました。これまでより低コストでXMDFの電子書籍を作成できるため、今後コンテンツが増える可能性も大! ユーザーにとってもうれしいニュースです。
電子書籍フォーマット『XMDF』のビルダーを無償提供 |
XMDFビルダーで制作した電子書籍コンテンツを、『GALAPAGOS』で表示。本文中にある外字の『黑』も、自動で作成されている。 |
提供されるソフトは以下の3つ。
1.XMDFビルダー
次世代XMDFの3.0と、従来の2.0のコンテンツを制作可能。 InDesign IDML、HTML、テキストファイルからデータを読み込み、画面サイズにあった電子書籍を作成するソフト。外字も自動作成してくれる。
XMDFビルダーの編集画面。InDesign IDMLやHTML、テキストなどのファイルを読み込んで、簡単にコンテンツを作成できる。 |
2.Hybridコンバーター
pdfやtxtファイルを取り込み、XMDF形式の電子書籍コンテンツに自動変換する。
3.確認用PCビュアー
上記の1、2で作成したコンテンツを確認できるビューアー。 GALAPAGOSだけでなく、ガラケー、スマホの画面サイズに切り替えての確認もできる。
提供開始:7月提供
対象:XMDFコンテンツを制作する企業(要・登録)
『次世代XMDF』について。
XMDFは、ever-eXtending Mobile Document Formatの略。最新のバージョンは3.0。縦書き表示やルビ表示といった、日本語の表示に長けているのが特徴。 これまでのイメージ型(iPadなどでおなじみの画像・テキスト一体型)、ハイブリッド型(イメージとテキストが混在し、テキストだけ閲覧可)のほか、端末にあわせて縦・横、自由に段組みが変わるマルチレイアウト型が加わりました。
XMDFのこれまでの流れ。古くは、シャープの『Zaurus』にも採用されていた。 |
電子書籍元年から年明けて電子書籍2年。電子書籍フォーマットのひとつ“EPUB”も、5月の最新バージョン3.0では、ついに日本語に正式対応となります。
電子書籍ファンとしては、今後市場が拡大していくのを願ってやみません。
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