11日、東日本を東北地方太平洋沖地震が襲った。その発生直後から、情報を共有する手段としてネットサービスが活用されている。FONやLivedoor Wirelessといった公衆無線LANサービスは、アカウントを持っていない人に対してアクセスポイントを無料開放している。
グーグルは、消息情報を確認できる“Google Person Finder”を開始。Twitterでは、ハッシュタグを活用して、#jishinなどのタグを使って、最新情報をシェアしている(詳細はこちらの記事を参照)。 Togetterでは、“地震関連まとめ”という特設ページを作って、すぐに役に立ちそうなまとめ記事や発言を集めている。今回は号外として、このページからいくつかを紹介していこう。
帰宅困難者を助けた無料避難所案内
首都圏では、地震の影響で交通機関がマヒした。電車は多くが深夜になるまで動かず、幹線道路も渋滞していたため、都心に取り残されて郊外の自宅に帰れないという人が続出。そうした帰宅困難者に対して、学校や公共施設などが一夜を過ごす場所として解放された。
避難所情報は、Twitterでばらばらにつぶやかれていたが、効率よく情報を得られるようにとTogetterにもまとめを作る人が現れた。現在では交通機関が徐々に動き始めたため、帰宅できるようになったが、昨晩は参考にした人も多かったはず。電気が通っている地域に限定されたが、“ソーシャル”の力を実感した出来事だった。
【ニュース・時事】
Togetter:無料開放避難所まとめ
個人の写真が伝えた地震
Twitterでは地震発生直後から、身の回りの状況やテレビ映像を撮影した写真が数多くよせられている。津波が襲った宮城県亘理郡亘理町荒浜では、現地の方が冠水した自宅周辺の写真を投稿していた。そのほか、商品が散らばる商店や人々が集まった避難所、地割れや火災などの写真も集まっている。時系列でどんなことが起こったのか、Togetterのまとめで確認してみよう。
【ニュース・時事】
Togetter:20110311画像で見る東北地方太平洋沖地震状況
NHK広報の英断
地震の被害状況や政府からの発表は、テレビ映像で速報として報じられている。ネットではこの映像を、テレビが見られずにウェブサイトにつながる人に見せようと、USTREAMで配信する人が現れた。著作権的観点で見れば認められないこの行為だが、NHKの公式アカウントである“NHK_PR”が「停電のため、テレビがご覧になれない地域があります。人命にかかわることですから、少しでも情報が届く手段があるのでしたら、活用して頂きたく存じます(ただ、これは私の独断ですので、あとで責任は取るつもりです)」と発言して、ユーザーの再配信を認めていた。
その後、NHK自身がUSTREAMやニコニコ生放送でもサイマル放送を開始している。現在、福島第一などの原子力発電所が地震により停止しており、東京電力は節電を呼びかけている。映像でニュースを得るにしても、大型テレビより消費電力が少ないノートパソコンなどを使う方がいいだろう。
【ニュース・時事】
Togetter:地震時にNHK放送のUST再送信を独断許可! @NHK_PRの中の人の、超かっけー判断とアクション
そのほかTogetterの地震関連情報はこちらから。
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