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Facebook、Twitterケータイ、実はもう売ってるのね

2011年03月03日 23時31分更新

 バルセロナでちょっと気になった携帯『OT-606』。今回、MWCの開始前に、Facebookケータイのウワサがあり、その通り発表があったのだが、実はすでに「売っていた」のでした。しかも、箱をひっくりかえすと、ちゃんと『Twitter』ロゴも。SIMアンロックで40ユーロ。ん~、悪くない値段。山根博士とおそろいで買ってしまいました(ACCNが手を出さなかったのは意外)。

OT-606 2

OT-606は、ストレートな形状、横スライドのため少し厚めだ。

OT-606

比較的安価な端末だが、キートップは分離されていて非常に押しやすい。配列が絶妙で、カーソルキーもあれば、ピリオド、カンマがシフトなしで入力可能。

OT-606 3

パッケージには事業者名などは一切なく、側面にFacebookロゴがあるのみ。

OT-606 4

反対側にはTwitterロゴ。

設定を英語にして通信設定。

 現地で、OrangeのプリペイドSIM入れてさっそく動かしてみた。この手の携帯電話の最初の難関は、言語を英語にするところ。電源を入れると案の定、どうみても英語ではない表示だ(汗)。まずは設定を探す。待ち受け画面下にアイコンが並ぶが、これは、あとで判ったが、ショートカットキーのようなもので、メインメニューではなかった。

 メニューを開くことができれば、そこにある“歯車”とか“工具”の絵が“設定”アイコンというのが普通。しかし、歯車のアイコンを開いたら文字表示である。こういうときには片端から開いていくしかない。英語の“Telephone”の“Tele”は、語源がギリシャ語なので、英語と似たアルファベットを使う言語ではだいたい似たような単語になる。そういうあたりを手がかりにメニューを見ていくわけだ。
 辞書引くって方法もあるんだけど一々しらべるより開いてみたほうが早い。しかも、必ずしも現地言語ではないという可能性もある。幸い、最初の項目の中に言語選択があった。なんか、イタリア語だったみたい。

OT-606 6

待ち受け画面。並んでいるアイコンは、ショートカットで、カスタマイズも可能。

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カーソルキー左のボタンで、メインメニューへ。この歯車アイコンが多分設定だと思うのだが……。
 

OT-606 8

設定メニューは文字表記だった。“telfono”が多分電話だろうとあたりをつける。

やはり文字のメニュー。Displayは表示なのだろうと次の“Lingue”を開いてみる。

OT-606 8

言語をEnglishに変更できれば、あとはかなり作業が簡単になる。あ、元の言語はイタリア語でした。

OT-606 9

アクセスポイントを登録。

 英語になれば、作業はかなりラクに。まずは電波を掴んでくれるかどうかを確認。しばらく待ってもネットワークに登録されないのであれば、オペレータ設定を触って、入れてあるSIMカードの事業者を設定。
 次にアクセスポイントの設定を確認し、データ通信を可能にする。アクセスポイントの設定は、いくつかパターンがあって……。

1. SIMカードに記録されていて、電話機がこれを読み込んで自動設定する
2. 電話機が最初からアクセスポイントのデータベースを持っている(あるいは登録されている)
3. 端末メーカーが情報をSMSで通知してくれる(Nokiaなど)
4. 手動で設定 

 デフォルトで設定されていたアクセスポイントは、TIM(テレコム・イタリア・モビーレ)、Vodafon.itとWINDと、すべてイタリアの事業者のもの、どうもイタリア向けに出荷されたものが、バルセロナまで流れてきていたようだ。
 そこで、スペインのOrangeで使うには、アクセスポイント手動で登録するしかなかった。OrangeのSIMを買うときに、一緒にUSBモデムも買ったので、その設定プログラムからアクセスポイント名などを調べることができた。
 また、インターネットでも検索可能だが、必ずしも最新のものでなかったり、会社名が違っていることがある。たとえば、スペインのOrangeは、もともとAmenaというスペインの企業だったが、フランステレコムに買収されてOrangeとなったので、パスワードが古い会社名のままだったりする。
 この機種の場合、DataConnectionアカウントでアクセスポイントを登録しただけではダメで、さらに、これをWebやメールなどの各種サービス用に設定するという2段階になっていた。 と説明する簡単だが、こういう仕組みに気がつき、接続できるようになるまでには1時間ちかく掛かっている。結局、設定を全部見てみないとどうなっているのかが判らないのである。
 

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アクセスポイントはData accountにプロファイルとして設定して、それをWebやEmailに登録するという仕組み。

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最初から入っていたアクセスポイントの設定はすべてイタリア向けのものでした。

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Orangeをプロファイルとして登録して、これをWebサービス用として設定すれば、OperaMiniやTwitterアプリケーションなどが通信できるようになる。

Twitter/FacebookクライアントはJavaだ。

  肝心の機能であるTwitterやFacebookは実はJavaのアプリケーション。デフォルトでは隠れていたけど、やはりJavaで記述されているOpera Miniもあった。その他palringo(インスタントメッセージクライアントらしい)のアイコンもあった。
 TwitterやFacebookを起動すると画面がいきなり横になる。これは、Java側の設定のようだ。たぶん、Javaが画面回転に対応できないので、起動時にどっち向きかを指定しておかねばならないのだと思われる。
 使ってみてわかったのだが、このTwitterクライアント、単にツイートするだけで、写真を画像共有サイトに投稿して、短縮URLをツイートに付加なんてことはやってくれない。Facebookも同様で、他人の写真を見ることはできても、内蔵カメラで撮影した画像をアップロードするような機能はない。もっとも、通信はGSM CSD(回線交換によるデータ通信。9.6kbpsまたは14.4kbps)またはGPRS(最大171.2kbps)のみなので、写真のアップロードとかすると、かなり時間がかかりそうだ。
 パッケージに特定の事業者の名称がかかれていないので、メーカー(ALCATEL)の自主企画製品なのであろう。日時設定の初期値が2010年になっていたので、発売は昨年のようだ。イタリアで、昨年の時点でTwitter、Facebookをメイン機能に持ってくるなんて、かなり、「イケ」てるんじゃないかと思う。設計や仕込みを考えると、企画したのは少なくとも半年から1年ぐらい前になるからだ。このあたり、メーカーが独自に端末を販売し、競争が激しいゆえの結果といえるだろう。
 日本にも、こういう「腰の軽い」企画の携帯電話があってもいいと思うのだが……。 

 

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Twitterクライアント。残念ながら日本語は、まったく表示できない。とはいえ、TLを見て、つぶやくのなら簡単にできる。

Facebookクライアント。最低限の機能はあるようだが、やはり日本語はダメ。でも「いいね」は可能。

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