週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

2011年02月14日 12時00分更新

作者名:wargoth
価格:無料
カテゴリ名:ツール
バージョン:1.0.7.1
作者サイトURL:http://yavalek.blogspot.com/

「Sketcher」は、ちょっと不思議なペイントアプリです。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

「オートマティスム(自動記述)」という言葉があります。理性に支配されずに、無意識の中にあるものを表現しようとする芸術的試みのことです。少々乱暴な解釈ですが、「思うがままに無心で描けば、表面的にはわからない意識の内面が表現される芸術となる」といった感じでしょうか。そう、技術云々は関係ないのです!(一気にハードルが下がりましたね)

では、余計な意識を排除するには、どうしたらいいのでしょうか。具体的な意味を持たず、使い方に惑わされないツールがあれば始めやすいと思います。なんと、Androidにそんなアプリがありました。「Sketcher」です。これを使えばオートマティスムが、電車の中や昼下がりのカフェで体現できるかもしれません。まずは実践! さっそく試してみましょう。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

メニューから、5つの項目が選択できますが、描くのに必要なのは「Color」と「Brushes」です。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」
感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

「Brushes」では、12種類のブラシが選べます。これらのブラシは筆のように線を描くものではなく、スタンプのように図形を型押しするものでもありません。指で画面を擦る付けるようにすると、特定の図形で塗りつぶすかのような効果が得られます。さらに上塗りしていけば、密度が濃くなり濃淡が生まれます。赴くままに擦れば、やがて不思議な模様ができてきます。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

彩色を施せば、表現の幅もグッと広がります。メニューから「Color」を選択して色を選びましょう。丸いカラースケールの気になる色をタップし、下のバー状の濃淡で色の濃さを決めます。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」
感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

一本の筆と一色の濃淡で描いたものと、多くの筆と色で描いたものを作ってみました。これが自分の無意識だったら少し怖いですね(笑)。失敗や成功という概念も吹き飛びます。ちなみに、このアプリにはアンドゥがないのも特徴です。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」
感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

描いた絵は、メールなどで転送したり、SDカードに保存できます。SDカードには「sketcher」というフォルダが作成され、その中に保存されます。できた作品はPCへ転送し、画像処理ソフトなどでさらに加工しても楽しいかもしれません。

シュルレアリスムの創始者アンドレ・ブルトンも、オートマティスムの手法で作品(詩)を作っていたことがあります。みなさんも無心で、内なる小宇宙(コスモ)を表現してみましょう!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります