作者名:Urbian,Inc
価格:無料
カテゴリ名:写真
バージョン:2.6
作者サイトURL:http://www.urbian.biz/apps.html
「Retro Camera」は、古いカメラやトイカメラの雰囲気で写真が撮れるアプリです。
写真は、今やデシタルが主流。しかもシャッターを押せば、誰もが簡単に綺麗な写真が撮れます。カメラが、バッチリ補正をしてくれるので失敗はほとんどなく、誰でもそれなりの写真を写すことができるというわけです。しかし、フィルムを使っていた時代は、まだまだマニュアル操作で写真を撮るカメラも多く出回っていました。当時は、フィルムの種類や光りの加減を考えながら撮影しました。しかも、現像しなければ結果がわからず、ちゃんと写っているかドキドキしたものです。
一見、面倒ではありますが、当時はそれが写真を撮る楽しみのひとつでもありました。そんな楽しみを味わえるのが、この「Retro Camera」です。グラフィックから、動作、仕上がりまでこだわりを強く感じます。「面倒も楽しさの…」と書いたものの、サクッと撮影できるのもありがたいもの。しかも、できた写真は、いい「味」がでています。ひさしぶりに写真を撮るのが楽しくなりました。
最初の画面は、カメラの裏側です。基本的なカメラの操作は、中心にファインダー、右上にシャッター、左側にカラーとモノクロの切り替え(無い機種もあり)です。全体の操作は、画面右下がカメラの機種選択、左側が撮影した写真のギャラリーとなっています。
また、背面の「Info」ボタンは、それぞれのカメラの特徴が表示されます。
メニューボタンの設定からは、シャッターボタンの設定、カメラのサウンド、写真の解像度の設定ができます。
また、ギャラリーは、現像したばかりの写真を乾かすように吊るされています。暗室にこもって現像する作業の雰囲気が伝わってきますね。
選択できるカメラは、計4台です。それぞれ特徴があり、味わいも異なります。こちらが、最初に使えるカメラです。ライカのMシリーズを意識した形ですが、撮影してみるとコントラストが激しく、ロシア製の安価なレンズで撮影した雰囲気です。ライカではなく、ゾルキー(ロシアのカメラ)だったのでしょうか? 昼間に撮影したとは思えない、味のある写真に仕上がっています。
こちらの外観は、ロモやフェドミクロン(2つともロシアのカメラ)を意識した、コンパクトカメラ風です。できあがった写真の描写の甘さと発色の悪さが、安いプラスチックレンズといった雰囲気で、たまりません。
こちらは、名前が「Xolaroid 2000」と、「あのカメラ」がすぐに想像できますね。できあがりの写真もそのとおり、ポラロイド風なのです。コントラストが高く、ベタッとした濃い発色は、まさしくアレです。フィルムも生産中止になり、ポラロイド写真はもう撮影できないかと思っていたのに、感激です!
最後は、ダンボールで作られたピンホールカメラです。ピンホールカメラ特有の、全体にピントはあっているけれど、ぼんやりした写真です。レンズの性能などにより、写真の四隅が暗くなってしまう「ケラレ」も、きちんと再現されています。
私のようなクラッシクカメラ好きには、たまらないアプリです。カメラは正確な描写をするだけでなく、ちょっと失敗してしまった偶然性のような雰囲気も楽しみたいものです。クラッシクカメラを使ったことのない方にも、十分楽しんでもらえると思いますよ。
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