↑レース前日のマレーシア・セパンの朝。この記事が掲載される頃には本番直前(編集部注)。 |
この記事が掲載される頃には、おそらくマレーシア・セパン国際サーキットでのK4-GP Sepang 24Hのスタートも近くなってきていると思うが、前日の様子と本番での体制について簡単に報告しておこう。
前日、コンテナからの荷下ろしを無事終えて、マシンのチェックと電装部品の取り付け、それに現地で調達しなければならない、様々なものを買い物するというミッションをこなした。とはいえ、このあたりはものすごく田舎で、周りはジャングルばかり。どこにショッピングモールがあるか?と尋ねても、サーキットの現地職員もよく知らないという有様。
レース前日の他チームのピットと車両の様子
↑いかにもレースカー然とした車両。この種の車両はボディーはすべて手作りだとか。美しいのは、すべてはチームのこだわりと、愛情のたまものということですね(編集部注)。 |
↑あわただしくピット作業中。左の写真のような車両は、カウルを外すとこういう感じになっているようです(車両自身は別のもの)。タイヤ径が異様に小さいことから、軽乗用車ベースの車両であることがわかります(編集部注)。 |
↑奥にチラリと見えるレトロ調の車両は!? 気になりますね−。こういう車両や見た目にもレースカー然とした車両が混走で走る、というあたりがK4-GPの醍醐味(編集部注)。 |
↑名車『カプチーノ』ベースと思われる車両。ドアとフロントのフェンダーパネルの段差を見ると、かなりのオーバーフェンダーになっていることがわかります。見てるだけでワクワクしちゃいますね(編集部注)。 |
数時間、迷いに迷って来るまで彷徨い、やっとショッピングモールを見つけてきた。もう水ひとつ仕入れるのも大変。
そんな中、もっとも懸念されていたのが、果たしてUSTREAMを行えるほど、上りの回線速度を確保できるのか?という点。手元にはCELECOMとUmobile、2枚のデータSIMカードがあったので、それぞれの速度を調べてみた。
するとCELECOMは下り1Mbpsも出ないのだが、上りは200kbpsぐらい出る。街中では300Kbpsぐらい出るのだが、このセパン国際サーキットは田舎だからというのもあるのだろう。また、ソフトバンクモバイルの定額データローミング先がCELECOMということもあるのかもしれないが、かなり不安定。200kbpsというものの、やや不均等でたまに音声のみになってしまう事もある。
一方、Umobileは下りが爆速。2Mbpsを軽く超えてくるのだが上りは64kbpsしか出ない。ひじょうに安定したアップストリーム速度という事を考えると、おそらくは意図的に帯域制限をかけているのだろう。実に残念だ。
このほかエリアは狭いがユーザーが少なく安定した通信ができるのでは?とマレーシアの通信事情に詳しい人から聞いていたDG、それにNTTドコモのローミング先のmaxisの両キャリアは夕方になってSIMカードをやっと入手できたものの、時間切れのため明日の昼までに確認して明日の放送用SIMカードを決定する予定だ。
●Ustreamの回線確保と思わぬ誤算
いずれのSIMカードにする場合でも、リモートで画質設定を変更できるので、様子を見ながら画質とフレームレートのバランスを取っていく事にする。今回はCEREVOのスタッフも同行しているので、このあたりの調整は上手にやってくれると思う。
USTREAMによる放送はもう1チャンネル行う予定。こちらは構内に設置された固定カメラを順次切り替えながら放送しているものを、CEREVO Live Boxでインターネットに向けて送信する。こちらの回線は現地サーキットのインターネット接続を使わせてもらうので、高品質な放送を間違いなく行える。
もっとも、ここにも裏話がある。ピットにはインターネット回線が来ておらず(実は前回は来ていた)、プレスセンターに行ってLANケーブルを挿してみたものの、こちらもインターネットに繋がらない。どうもインターネット接続設備がオフになっているようだった。
しかし歩き回ってコントロールセンターにあるラップタイム管理のオフィスを直撃したところ「オフィスで使ってる回線があるから、無線LAN経由で自由に使っていいよ、でも他の人には内緒ね」と、WPAパスワードを教えてくれたのだ。セパンの現地職員の方に大感謝である(マレーシアはほぼ全員が英語堪能なので、こういう時には意思の疎通が図りやすい)。
ANOBAR8をダッシュボードに装着 |
↑ダッシュボード上にドライバーに向くよう角度を付けて装着してあるANOBAR8。#k4gp205のハッシュタグを付けてつぶやくと、自動的にANOBAR8の電光掲示としてツイッターコメントが表示される仕組み。 |
最後にANOBAR8について。写真のように、まさにピッタリと取り付けることができた。輝度も高く表示品位も良いので、こういうレースのメッセージ表示にはものすごく使いやすい。これはまったく予想以上だった。24時間、ピットサインを出し続けるのは、この暑さの中では自殺行為に近い。そうした意味でも、ANOBAR8は救世主のような存在と言える。
なお応援メッセージとして#k4gp205というハッシュタグを付けてつぶやいていただければ、ピットとドライバーが応援メッセージを共有できる。ラップタイムは@k4gp205がつぶやく事になっているので、Laproidのサイトで自社位置情報とラップタイムを確認できるので、そちらも合わせてどうぞ。AndroidのGPS機能を使ったものなので、あまり高い精度のラップ計測ではないが、中継を見ながらチェックすると楽しめると思う。
マレーシアのマクドナルドにはリング状のポテトがある |
↑日本と違って、リング状のポテトがある様子。アメリカにもなかったような・・・・・・!? それにしてもボリュームが凄い(編集部注) |
前日夜はチームメイトで食事に |
↑レース当日以降は、ゴールするまでまともに寝る時間も、落ち着く時間もない(ハズ)。ということで、前日夜はチームメイトの皆さんで食事に。皆さん、いい顔してますねー!(編集部注) |
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