※このテキストは2010年10月に発売されたiPhone People誌面企画のために御回答いただいたメールインタビューの全文です。御回答の内容等は当時のものです。
※アプリの価格はAppStoreでお確かめください。
いわゆる“寿司屋の湯のみ”クイズゲーム。全42問は少なく感じるかもしれないが、すべて覚えるのにはけっこうな時間がかかる。また、実際にプレイしてみると意外な魚の名前を思い出せたりもして、「やっぱり日本人なんだな、俺」と、妙に納得してしまうこともある。
●SELF SELECTION
Kanji-さかなへん- |
App Storeはこちら→Kanji-さかなへん- |
(C)Westyears |
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。
家族で遊べるアプリを作りたいと思っていたのですが、自分の家族が遊んで楽しくないものを、他の家族が楽しめるわけがないなという事で、家族でアイデアを出し合いました。アプリの案を付箋で白い紙にペタペタ貼っていって、「遊んでいて楽しい」「一本目なので、簡単なアプリで良いので早めに出したい」等のいくつかの条件で絞り込んでいって残ったのが『Kanji-さかなへん- 』でした。一人で考えてパッと閃いたというより、みんなで話していたら、これいいね! というように案がまとまっていった感じです。
【2】このアプリを、ユーザーがどのようなシーンで使われることを想定されていますか?
「こんなアプリがあるんだけど魚へんの漢字ってどのくらい知ってる?」といった流れで家族や友達と遊んでもらったり、ちょっとした空き時間に一人でサッと遊んでもらえるのを想定しています。
【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。
AppStoreのカテゴリではゲームの『教育』『ファミリー』に登録しているのですが、その中での特徴といえば、「大体このくらい覚えられれば良いなと思われる程度の問題に厳選している」だと思っています。学習系のアプリは問題数の多さを売りにしているものもありますが、私はあまりアプリで遊ぶのに時間がとれないので、他のユーザさんも「あまり沢山問題があっても、やる時間がない」と考える人がいるのかなと思いました。そこで、魚偏で割と知られている名前のものを選んで問題にすることで、「覚えたぞ!」という満足感を味わってもらえるような仕組みにしています。
【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。
アップデート案としては『ランキング』や『最高得点表示』等を考えていますが、そろそろ新作も考えたいし、「別のKanji-XXへん-アプリ作らないの?」というお話も聞きますし……と、いろいろ検討中です。
●iPhone一般に関する質問
【1】まず、iPhoneアプリを作ってみようと思われたきっかけをお聞かせください。
昨年の9月に3GSを購入したのがきっかけです。最初は開発用に購入したわけではなく、仕事で外出時にネットの情報を確認できる端末が欲しいと思って購入したのですが、使ってみるとこれが楽しい♪ 使っているだけでも楽しいのなら、自分の欲しいアプリを作ればもっと楽しめるし、同じように他のユーザさんも楽しんでもらえるかもしれないと思って開発を始めました。
【2】他のプラットフォームとは違う、iPhoneアプリ開発の魅力をお聞かせください。逆に魅力ではなく、苦労される点もあれば、お聞かせください。
魅力はAppStoreを通して、日本だけでなく海外に向けてもアプリを配信できるという点だと思います。個人で作ったアプリをたくさんの人に知ってもらうのは大変だと思うので、この仕組みは非常にうれしいです。他のスマートフォンのプラットフォームでもマーケットはありますが、AppStoreは、おすすめや細かいカテゴリ等、いろいろな視点でアプリを探せるので、個人的に気に入っています。
苦労する点としては、最近バージョアップのペースが早く、新しい技術に対応するスピードが必要な点、新機種が増えていっているので、いろいろな機種でテストをする必要が出てきた点でしょうか。
【3】現状のiPhone市場について感じられていることをお聞かせください。
アプリのリリースラッシュのようなものが少し治まったかなと感じる一方で、積極的なゲーム会社さん等はきっちりアプリを出してるなと感じます。個人開発者としては、開発規模ではもちろん勝てないので個人ならではの特色を生かしたアプリを作っていくべきかなと思っています。
【4】現状のiPhoneユーザーについて、どのような層をイメージされていますか? また、それにあわせたタイトルをリリースしようとお考えですか?
以前はiPhoneを使い倒すようなユーザ層が主流なイメージがありましたが、最近はライトユーザの割合も増えていってるように感じます。私にはユーザ層にあわせてタイトルをリリースするという予定はありませんが、今後作るアプリも単純なものが多いと思うので結果としてライトユーザ向けになる確率は高いのかなと思っています。
【5】iPhone市場の今後は、どのようになるとお考えですか?
他のプラットフォームとうまく棲み分けして、このまま伸びていくのではと思っています。ただ、伸び率は今後の動きによっていろいろ変わっていくような気がします。より活気がでるような仕組みが、あと1つ、2つは欲しいなと思います。
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