※このテキストは2010年10月に発売されたiPhone People誌面企画のために御回答いただいたメールインタビューの全文です。御回答の内容等は当時のものです。
※アプリの価格はAppStoreでお確かめください。
iPadの大きな画面が登場し、現実にあった遊びがリアリティをもって楽しめるようになった。これを遊びと呼んでいいのかはあやしいところだが、この『iKokkuri-san』も、そうしたものの1つだ。しかも、失敗した時にパリン! と画面が割れる演出ときたら……。禁断のテーマにふさわしい衝撃を感じる。
●SELF SELECTION
iKokkuri-san |
App Storeはこちら→iKokkuri-san |
(C)AYAHIME |
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。
iPadが発表されたときにこれだ! と思っていました。海外版のコックリさんであるウィジャボードは、ずいぶん以前からiPhoneアプリとして存在していたようだったので、おそらくコックリさんも既にあるのではないかと思っていたんです。ところが開発をはじめた段階で見つけられなかったので、勉強も兼ねてまずは作ってみることにしました。
【2】このアプリを、ユーザーがどのようなシーンで使われることを想定されていますか?
ゲーム性があるモノではないので、じっくり遊ぶというよりもiPadでこんな事も出来るんだよ! と友だちに見せたりして楽しんでもらえたらいいなと思っています。1~2人よりも大人数で遊んでみて欲しいですね。
【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。仮に「このアプリに同ジャンルのものはない」という場合は、その独自なところや、「なかったら作った」というような理由をお聞かせください。
現行のiPadにはまだ心霊センサーが搭載されていないのですが、妙に言い当てられることが多いように思います。アプリで呪われないだろうか? と心配される方もいらっしゃいますが、アプリ本体は問題ありません!
ただそのようなシチュエーションでは“寄って”来やすい…ということはあるかもしれません……。
【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。
今はいくつか平行で進めているプロジェクトがあるので時期は未定ですが、TwitterやGame Centerへの連携に対応させたいなと考えています。
●iPhone一般に関する質問
【1】まず、iPhoneアプリを作ってみようと思われたきっかけをお聞かせください。
昔から趣味でミニゲームばかり作っていたので、iPhoneアプリはプラットフォームとして魅力的でした。アイデアはいくつもあったものの、本職ではなかったので二の足を踏んでいましたが、自分自身のスキルアップも兼ねて一念発起で開発をスタートしました。
【2】他のプラットフォームとは違う、iPhoneアプリ開発の魅力をお聞かせください。逆に魅力ではなく、苦労される点もあれば、お聞かせください。
ユーザー層が広く、アプリをきちんと受け入れてくれる土壌と、アプリの開発環境がキレイに整っていることです。一般的なPCソフトと違って、実行する環境が統一されているのも開発をする上では助かりますね。
苦労する点は、どうしても開発者の数が少ないので困った時などに調べられる情報が非常に少ない点です。以前どうしてもわからないことがあり調べていたところ、全世界でイスラエルの開発者さんだけがその対処法を解説されていたこともありました(笑)。ネット上に少しでも多くの情報を共有するため、問題が解決した場合はどんな小さい事柄でもブログにまとめるようにしています。
【3】現状のiPhone市場について感じられていることをお聞かせください。
25万本を超える数のアプリがあるにも関わらず、今でも次々と素晴らしいアプリがリリースされ続けています。強敵が多い中で険しい道のりではありますが、アイデア次第で企業や大手相手であっても対等に評価されるということに強く魅力を感じます。
【4】現状のiPhoneユーザーについて、どのような層をイメージされていますか? また、それにあわせたタイトルをリリースしようとお考えですか?
他のスマートフォンと比べて圧倒的に一般人ユーザー層が多いように感じます。それでもやはりマニア向けなのかな? とは思っていたのですが、知り合いの大学生に話を聞くともう半数以上はiPhoneを使ってるらしいですね。時代の流れだと思います。特に注目している層というものはないですが、“ニッチだけれど無名ではないアイデア”のアプリをリリースしていきたいです。
【5】iPhone市場の今後は、どのようになるとお考えですか?
新型iPod touchの発売や、噂される小型iPadなどのリリースによって、iPhoneアプリがモバイルゲームとしての地位をさらに高めていくと考えています。開発者としてはユーザー層が大幅に広がるので嬉しいですね。Appleは猛スピードで走って行くので、置いて行かれないように必死です(笑)。
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