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【気になる一枚】シグナレスの新作は絶対に聴くべき傑作!!甘美で純度の高い唄と音が聴こえる

2011年02月08日 21時50分更新

シグナレスのファーストアルバム『NO SIGNAL』が先日発表されました。シグナレスとはエモDUBバンド“あらかじめ決められた恋人たちへ”とシンガーソングライター“ゆ~きゃん”によるユニット。新作は研ぎ澄まされた中にも優しさを感じるサウンドの洪水と、美しすぎるリリックとの甘美で絶妙なバランスが本当に気持ちがいい一枚。

シグナレス

個人的には江口のりこと染谷将太が出演した、吉田浩太監督作品『ユリ子のアロマ』の主題歌『星の唄』がたまりません。この楽曲に限らずアルバム全体に淡い青春時代を彷彿させる純粋な部分と、大人になる過程で知る欲望や汚さを全部飲み込みながらも明日にかすかな希望を見つける人間の強さを感じます。
 

NO SIGNAL

また、楽曲に音のスパイスとして日常生活で耳にする音(たとえば笑い声や路上での車の音など)が入ることで夢物語ではなく、自分たちが生きている時間、時代に根差した”生を詰め込んだ”作品であるとも気づかされます。生々しい夢を見たあとのような不思議な感覚を覚えるはず。

誰もが一度は味わったことのある、青春時代の淡い感情の濁りや、生きることに迷ったときに見上げた空のような透明感を併せもった新作。ぜひ聴いてみてほしいです。

シグナレス 『NO SIGNAL』
●発売中
●2300円(税込)
●felicity
●http://arakajime.main.jp/signaless/
 

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