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iPhone People+週アスPLUS 連動企画

iPhoneゲーム開発者インタビュー 第5回 スクウェア・エニックス

2011年01月22日 07時00分更新

※このテキストは2010年10月に発売されたiPhone People誌面企画のために御回答いただいたメールインタビューの全文です。御回答の内容等は当時のものです。
※アプリの価格はAppStoreでお確かめください。
 

2010年、日本のiPhoneゲーム業界は
『ケイオスリングス』という傑作を生み出した

 コンシューマゲームの世界でリリースしてきたタイトルがあまりに圧倒的であるが故に、iPhoneゲームでもスクウェア・エニックスというブランドに求められるクオリティは生半可なものではなく、開発スタッフにかかる重圧は想像に難くない。

【お答えいただいた方】
安藤武博氏(株式会社スクウェア・エニックス プロデューサー統括部 プロデューサー)

 
【1】2010年、iPhoneアプリをリリースされてきて、今、感じられていることを率直にお聞かせください。

 これまではiPhoneでアプリを制作することに関して、特殊なハードにチャレンジしているという感覚がありました。現在は完全にひとつのプラットフォームとして、普通にゲームを制作しているという感じになってきています。個人的には改めてiPhoneがゲームハードとして確立された一年だったと思います。

【2】2010年にリリースされた御社iPhoneタイトルについて、最も印象に残っているものを1本と、その理由をお聞かせください。

 『ケイオスリングス』。iPhoneでオリジナル作品のヒットを出すという、かねてからの悲願を達成することができました。iPhoneアプリとして、かなり気合を入れた規模で制作したタイトルでしたので、色々スリリングな部分はありましたが、みなさまからの応援をいただき、日米主要国をはじめ全世界15カ国で売り上げランキングの1位を獲得することができました。この結果以上に印象に残るものはありません。

ケイオスリングス
ケイオスリングス
App Storeはこちら→CHAOS RINGS
iPad版はこちら→CHAOS RINGS for iPad
(C)2010 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: Yusuke Naora Developed by Media.Vision Inc.

 
【3】iPhoneゲームの将来の可能性を、どうイメージされていますか? どのような傾向、方向のものが増えてくると思われますか? 御社の方針とあわせてお聞かせください。

 この一年でカジュアルなゲームに加えて、本格的なゲームがずいぶん増えてきたように感じます。これからもカジュアルゲームと本格ゲームはどちらも並行して盛り上がっていくのではないでしょうか? 私はiPhoneをひとつのゲームプラットフォームとして捉えていますので、今後も他のゲームプラットフォームと遜色のないレベルのアプリを創っていくつもりです。

【4】現状のiPhoneアプリ市場について、どのようにお考えになっていますか?

 2009年と比べて2010年は拡大していっている実感はあります。他ゲーム機の市場と比べると、このマーケットがまだまだ拡大していくことを強く望んでいます。

【5】iPhoneアプリ市場の将来性について、どのようにお考えになっていますか?

 将来性。もちろんあると思っています。現在も『ファイナルファンタジータクティクス獅子戦争』や『ケイオスリングス』の続編を鋭意製作中です。その他もたくさんサプライズを用意していますので、こういった動きからも、我々の意気込みや将来性へかける想いを感じていただければ幸いです。

 

●AppSelection

聖剣伝説2
聖剣伝説2
App Storeはこちら→聖剣伝説2
(C)1993,2010 Square Enix Co., Ltd. All rights reserved.

 あの『聖剣伝説2』がiPhoneアプリで復活! 左に十字キー/右に各種ボタンというコンシューマゲームの伝統に則った操作系だったオリジナル版だが、タッチ操作でも無理なくプレイすることができる。オリジナルのアイディアが、アクションRPGとしていかに練り込まれていたか、改めて感じさせられる。

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