NVIDIA『GeForce GTX580』
↑こちらがリファレンスボード。2スロット厚で、長さはGTX480とほぼ同じ。
端子はこんな感じ
↑映像出力はミニHDMIとDVI×2。GTX480と同じですね。
●SPEC
CUDAコア数 | コアクロック | メモリー | メモリークロック | メモリー帯域 | 公称消費電力 | |
GTX580 | 512基 | 1544MHz | GDDR5 1536MB | 4008MHz | 192.4GB/s | 244W |
GTX480 | 480基 | 1410MHz | GDDR5 1536MB | 3696MHz | 177.4GB/s | 250W |
全体的にスペックアップされつつ、消費電力が下がってるようです。
ブロックダイアグラムを見てみると
↑ブロック構造はGTX480と同じです。ただし、各ブロックの内部設計が更新されており、電力効率が改善されているようです。
正方形の緑がCUDAコア。4列8行に並んでるやつです。CUDAコア32個をひとまとめにしたものがSM(Streaming Multi Processor)。SMが4個セットでGPC(Graphics Processing Cluster)。さらにGPCを4個まとめたものがGPUとなります。なのでCUDAコア数は32×4×4=512基ですな。
GTX480はSMのひとつが無効になっていたので、CUDAコア数は512-32=480基だったわけです。
続いて基板チェック
↑左がGTX580、右がGTX480。レイアウトはほぼ同じですが、コンデンサーが少し減っているような。
GPUクーラーも改良されており、騒音と発熱がだいぶ下がったみたい。ヒートシンクはベーパーチャンバー方式らしいですよ。ベーパーチャンバー!
ベーパーチャンバーは水蒸気を利用した冷却方式。ヒートパイプと似ている構造で、ヒートシンク内部に液体が注入されており、
発熱面で液体が水蒸気に変化→気化して熱くない面に水蒸気が移動→冷やされて再度液体に→発熱面に戻る→無限ループ
こんな感じで冷却する仕組みです。
そんなわけでGTX580はGTX480の強化版というか“フルスペックGTX480”な雰囲気がプンプンしているわけですが、性能は自信アリみたいです。性能が気になる人は今週発売の週刊アスキーでベンチマークを計測しているのでチェックしてくださいませ。
気になるお値段は499ドルとのこと。出始めはご祝儀価格で5万5000円くらいでしょうか。今月末とウワサされているRADEONの『Cayman』が気になるところですが、赤より緑なアナタは早速明日(10日)から発売されるみたいなので朝イチでIYHしたらいいと思いまーす!
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