八王子で噂の萌え寺こと了法寺にて『とろ弁天像奉納祭』が開催されました! その模様をいち早くお伝えします!
東京から中央特快で1時間、やってきました八王子! ということで、話題沸騰中の萌え寺に参拝しに行ってきました。この日は『とろ弁天像奉納祭』が行なわれるということで、300名以上の参拝者が境内に集まり奉納祭への期待の高さが伺えました。それもそのはず、奉納される弁天像は萌えを意識した新しい発想の仏像。しかも宮川武氏が造形を担当し、フィギュアファンからも注目されているのです。
奉納祭が始まる30分前に到着しましたが、すでに参拝者でいっぱい。まずは萌え寺と呼ばれるきっかけとなった萌え境内看板がお出迎えしてくれました。白蛇がモチーフとなった“うがちゃん”や寺の住職代理こと“ちび念”など個性的なキャラが描かれていて、これでアニメつくれる!と思う程の細かいキャラ設定。というかアニメ化してください!
境内を進むとおみくじガチャポンを発見! 超吉、大吉など5種類+シークレットの缶バッチが300円で手に入ります。試しに1回トライしてみたところ中吉でした。
そして、その隣に一台の“痛車”を発見! こちらはオフィシャルの“とろ弁天痛車”。前後左右こだわりの仕様で思わず写真をたくさん撮ってしまいました。乗りたいです!
14時をすぎたところでとろ弁天を今回描き、テーマソングも担当した、イラストレーター、歌手、声優のとろ美氏が登場。本堂への入場を参拝者に促します。
いよいよ奉納祭が始まります。中里住職、原型師宮川氏らが登場し、まずは檀家総代の挨拶から。その後テープカット、除幕式と続き“とろ弁天像”がお披露目されました。参拝者のあまりの多さに本堂に入りきることができず、立ち見、そして本堂外で奉納祭を見守る人も見受けられました。
除幕式後、宮川氏による挨拶では「フィギュアとしてはではなく、仏像として制作しました。ですので通常とは異なるアプローチでつくりました」とお話されていました。通常とは異なる? とはどのあたりが? と思い突撃取材! 制作秘話を話していただきました。
――とても現代的でポップな仏像ですが、通常の仏像との違いとはなんでしょうか?
宮川 お寺で普通に祀られている仏像は造られた当時、生きていた方達の理想であり、美しいもの、憧れだったんですよね。今、自分たちが素敵だ、かわいいな、美しいなと感じる要素で仏像をつくったとしたら、こういう形になるんだと思います。だから、ある意味これが世界初だとは思いますが、現代の仏像の正常な形なのかもしれません。仏像を過去にリアルタイムで観た人たちは、この“とろ弁天”を今観ている人と同じ感覚だったと思いますよ。だから違いというものはないと思うんです。この仏像はこれからいろいろな参拝者の方の願いを受けて成長していくと思うので、ぜひお寺に足を運んでもらえたらいいですね。
大学では仏教美術を専攻していたという宮川氏、フィギュアの手法もとりいれつつ仏師として仏像制作したとのことなんですね。
――今回の制作でこだわった部分を教えてください。
宮川 今回は通常のフィギアとは違い、仏像として制作したので、耐久性や、退色しないようにすることをとても意識しました。また、お寺の中で撮影されることも考慮し、暗めの照明の場所でも像自体がきちんと映えるよう色味も派出目にしたんです。またスケール(大きさ:今回は42センチ)に関しても、拝まれることを前提に、正面でお祈りしたときにちょうどいい目線を意識しました。
続いては中里住職による祈願会読経です。荘厳な雰囲気の中、参拝者全員でお経を一斉に唱えます。そして法話と続き、お経についてのわかりやすい解説とともに、“とろ弁天”の奉納による参拝者との縁に対する感謝なども話されました。
法話の後は、仏像撮影会。そしてとろ弁天『寺ズッキュン』miniライブ。『たちつてとろ美 如来16』を始め、途中スペシャルゲストにきこうでんみさ氏も登場し『寺ズッキュン!愛の了法寺!』まで全6曲を熱唱。キュンキュンかつ大盛況の内奉納祭は幕を閉じました。
奉納祭後に中里住職にお話を伺ってみました!
――とろ弁天の奉納で、今までお寺にあまり来ない方々にも興味をもってもらういいきっかけになる気がしました。
中里住職 そうですね。興味を持って頂くということがいちばんだと思います。信仰などは関係なく、まずはお寺に足を運んで頂き、こういう場所なんだとか、相談ができる場所なんだとか、知ってもらえたらと思っています。仏教は敷居が高いイメージがありますが、そんなことはない、門は常に開かれているんですよと言いたいですね。
また、とろ弁天さまにもひと言いただきました!
とろ弁天 この仏像をきっかけに、お寺に足を運んでみてください! 合い言葉は「寺ズッキュン!」
何度も訪れたくなる不思議な萌え寺こと了法寺。11月20日、21日は八王子の『いちょう祭』開催にあわせ境内にメイドカフェをオープン予定だとか。今年の秋は「寺ズッキュン!」を合い言葉に了法寺の参拝をオススメします!
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