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日本のスマホブームをグローバルな視点から考察

2010年11月01日 20時15分更新

 本サイトで連載中『山根博士の海外モバイル通信』でおなじみ香港在住ケータイ評論家でありコレクターの山根康宏氏よりご寄稿いただきました。

Groval_CellPhone

 この冬の各通信事業社の新製品はスマートフォンが中心となっており、いわゆる“ガラケー”中心だった日本の市場も大きな変革を迎えようとしている。だが、ヨーロッパやアジアではメーカー端末を通信事業者が販売することが一般的だ。そのためメーカーは自由にスマートフォンを開発し、毎月のように新製品を市場に投入している。

 特に海外ではFacebookやTwitterなどのWEBサービスの利用が急増しており、消費者もスマートフォンの通信事業者固有サービスへの対応はあまり求めなくなってきているようだ。ウェブブラウザーを搭載しマルチタスクで動くスマートフォンは、海外の携帯電話利用者の多くにとって使いやすい“旬”な製品であるわけなのだ。

 そのため海外では複数の事業者から同一スマートフォンが出ることも当然だ。日本のようにGALAXY Sを使いたいからドコモにする、という“端末と事業者がセット”という売り方は実はマイナーで、BlackBerry然り、iPhone然り、海外では好きなメーカーの端末を好きな事業者のSIMカードで使えるケースが多い。アメリカのAT&TはiPhone販売で有名だが、BlackBerryもGALAXYも販売しているのである。日本もスマートフォンが増えてきたとはいえ、各事業者ごとに選べる端末が異なるという点がまだ物足りなく感じられるところだろう。

 だが、日本もSPモードなどスマートフォンで事業者サービスが使える時代になりつつある。今後SIMロック解除も実施されれば、事業者専用端末を販売する意義も薄れてくる。日本もいずれはメーカーブランドスマートフォンがそのまま各通信事業者で利用でき、メーカーも端末販売を自由に行なう時代がやって来るかもしれない。

Groval_CellPhone
↑メーカーが自由に端末を販売、プロモーションする海外市場。日本もそんな時代がやがて来るだろうか……。

 以下、海外で話題のスマホをピックアップして解説!

ソニー・エリクソンは人気シリーズを多機種展開
Groval_CellPhone
↑Xperiaは共通デザインで複数のモデルを続々リリースしている。X10 mini proは手のひらサイズなのにキーボードは本格派で使いやすい。X8は値段が安いダークホース。
ハイエンドモデルだけじゃないモトローラ
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↑モトローラはカジュアルなスマートフォンも多数リリース。FLIPOUTはキーボードを回転させれば本体が正方形になる。カバーも複数のカラーバリエーションを用意。
レノボといえばThinkPad……じゃない!
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↑ノートPCのイメージが強いが、中国では多数のスマホを出し、ブランドイメージも定着。Le PhoneはiPhoneを意識した同社初の本格派スマートフォンだ。
ZTEもすっかりスマホのベンダーに
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↑R750は中華チックなデザインだが、最新のAndroid端末。
RIMからスライド式フルキー端末も
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↑こ、このギミックには惚れてしまう! フルタッチ+スライド+フルキーボード、何でもありなTorchはBBユーザー要チェック!
ノキアが本気を出した!
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↑E7は大画面とフルキーボードを備えた最新コミュニケーター。OSは最新のSymbian^3搭載でUIも使いやすい。
京セラ製スマホは日本に逆輸入すべき
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↑実はアメリカでは日本メーカー勢が頑張っている。このZioはCDMA対応のAndroid 2.1端末。同じCDMAのau向けにぜひ出してほしい!
侮れないファーウェイ
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↑小型で安価なIDEOSは、実はFroyo搭載の最新スマートフォン。世界のスマートフォンユーザー拡大を後押しする影の主役的な存在だ。
サムスンの“銀河”海外ではこんなデザインも
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↑日本でも好評なGALAXY S、一部の国ではスタイリッシュなボディーの製品が発売されている。中国聯通向けi9088は角ばったデザインに背面カバーは金属製。
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