ラフォーレミュージアム原宿にて10月9日(土)から11日(月)まで期間限定で開かれたゲリラレストラン『LOST TONGUES』。“失われた感覚を呼び覚ます挑発のディナー”をキャッチコピーに、赤と黒を基調としたミステリアスな空間で繰り広げられたこのイベントの模様をお届けいたします!
このユニークな催しは、胃までコンセプトを届ける“food creation”主宰の諏訪綾子氏によるもの。コンセプチュアルなケータリングで企業やブランドのパーティーを彩ってきた同氏が一般向けにフードパフォーマンスを行なうのは都内初の試みとあり、観客の表情はみな心なしか高揚気味。“ドレスコード=黒”を体現した諏訪氏の“今宵の料理はどうぞ手づかみで、そして私が合図をした後に一口でお召し上がりください”とのアナウンスに、客席からはどよめきが起こります。
さて、ここで『LOST TONGUES』にて披露された料理の一部をご紹介しましょう。
一品目は、“驚きの効いた楽しさと隠しきれない嬉しさのテイスト”。その風変わりなネーミングに一瞬戸惑いを覚えたものの、そう、今回のゲリラレストランは“感情のテイスト”がテーマ。およそ料理のイメージとは結びつかないルックスのそれを、ゆっくりと舌の上にのせると……。
それは、小さな飴がパチパチ弾けると同時に、花びらの繊細な食感とホワイトチョコレートがとろけていく様を感じるという、何ともファンタスティックなテクスチャー。
続いて、“痛快さのテイスト”。
もくもくと立ちのぼるスモークの中から現われた、この奇妙ないでたちの料理。オリーブ×カシューナッツ×タイムという見た目から、おつまみ的嗜好の品かと思って安心したのも束の間、さりげなく潜んでいた胡椒に舌がビリビリと容赦なく刺激されました。
食べ物をひと口味わうごとに隣の人と顔を見合わせたり、目を見開いて歓声をあげるなどということは、普通ではありえないこと。その未だかつてない“五感を刺激する新しい食体験”が楽しめるゲリラレストラン、もしかしたらいつかあなたの住む街でも開催されるかも? そのときはぜひ足を運んでみてください。
会場入り口に設置されていたウェイティングバーでは、諏訪氏と金沢の老舗酒造メーカー『福光屋』が共同開発した“エモーショナル・エッセンス”を加えた新感覚のドリンクを味わうこともできました。
エモーショナル・エッセンスは、“喜びのテイスト”、“せつなさのテイスト”、“心地よさのテイスト”、“怒りのテイスト”の全4種類。今後は店舗での販売予定もあるということなので、ぜひともまたはいくつかをブレンドして、自分だけの感情のテイストをつくってみては?
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