先日開催された第二回Symbian Japan Forumに行ってきました。久しぶりのSymbian系のイベントで、最新バージョンとなるSymbian^3やSymbian^4への展望、新UIフレームワークとして実装されるQtについて紹介されました。国内では縁の下の力持ち的な存在ではありますが、そこは世界のトップシェアを誇るOSですので“いかに堅実にOSをステップアップしていくか”に主題を置いた内容となっています。
↑第二回Symbian Japan Forumの様子。登壇したSymbian Foundation Japan代表の三宅氏もノキア復活を望むひとりだ。 |
会場で一番気になったのが、ノキアブースにあった最新モデル。日本では初お披露目となります。今回は『Nokia E7』、同『N8』、『C7』、『Nokia C6-01』の4機種が展示されていました。
↑ノキアブースに展示してあった4台の最新機種。上からE7、N8、C6-01(左)、C7。 |
4機種の共通点は全て最新バージョンとなるSymbian^3をOSとし、マルチタッチ可能なUIを備えたことです。ただし、UIの見た目は『Nokia 5800XM』などのS60 5thエディションとよく似ていますので、これらのユーザーであれば、あまり悩まずに使用できると思います(ACCN注:国内にユーザーそんなおらんですて^^;)。スクロールのスムーズさが改善されているのもポイントです。
あとは外部メモリーとしてマイクロSD(最大32GB)のスロットを搭載していることや、HD720pのビデオへの対応、Bluetooth 3.0、GPSと電子コンパス、ラジオなどの搭載が共通の機能として挙げられます。
逆に各端末の違いは、ディスプレーサイズやカメラの性能、内蔵メモリーによるところが大きいです。また価格についてもだいたい100ユーロ程度の差があります。これらの違いにより、それぞれエントリーモデル、マルチメディアモデル、ビジネスユースモデルと位置づけされています。
Nokia E7 |
この4機種の中で、個人的に気になったのが次期Communicator(コミュニケーター)と称されている『Nokia E7』。タッチパネルによる操作は直感的でいいのですが、文字入力などの入力操作においてはキーボードによる入力が圧倒的に便利です。特に最近では他社製品も含めタッチパネルオンリーな端末が増えてきており、やや食傷気味な中でキーボード付き端末には惹かれるものがあります。
↑Nokia E7の裏面のヒンジ部分。スライド時にはやや変則的なギミックを行なうが強度はバツグン。この辺のつくりは、いかにもノキアらしい。 |
Nokia E7はビジネスユースモデルという位置づけだけあり、キー周りの完成度は非常に高いです。クリック感もしっかりしていますし、本体がそれなりのサイズですので、キーピッチに対しても窮屈感はなく、余裕をもって操作ができます。欲を言えば、数字キーも独立させて5列にしてほしいところですが、このキーピッチを考えるとベターな選択であるかとも思います。
↑Nokia E7とNokia E90との2ショット。ちなみにNokia E90のサイズは132(W)×57(W)×20(H)ミリ、重量約210グラム。 |
会場でご一緒された方が名機『Nokia E90』をお持ちしておりましたので、Communicatorつながりということで2ショットを撮ってみました。フルキーボードと大画面を搭載しつつも、いい意味でコンパクトにまとめられていると思います。そして両者の差は3年半、実際に見比べてみますと、やはり洗練されたという印象を受けますね。
ということで、Nokia E7はかなり期待大です! 今のところ発売予定は年内とされてますが、もう待ちきれない! ……というか、お願いですからこれを日本で出しましょうよ。スマホブームの今こそ、カムバックの時ですノキアさんっ!
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