注目の現地時間9/1のアップルスペシャルイベントで発表されたのは、iPod shuffle、nano、そしてtouchのフルモデルチェンジでした。今回は初(おそらく)の公式ライブストリーミングもあり、Mac以外にもiPadやiPhoneで見た! という人もいたのでは?
いずれの新iPodも、北米ではすべて来週から発売開始。夜が明けた9/2(木)午前10時からは、日本でも発表会が開催されます。実機を見ないとわからない部分は、iPod touchの『FaceTime』機能のユーザーインターフェースと、新iPod nanoの画面回転などの操作感でしょうか。
このあたりは、取材終了後の9/2(木)夜9時からUstreamで生放送する『新iPodシリーズ 触ってきましたレポ』(仮。いま名付けました 笑)で報告しますのでお楽しみに。
それでは、スペシャルイベントで発表された新iPodとiTunes10をチェックしていきましょう。
●新iPod touch
- 搭載OSはiOS4
- ディスプレーはiPhone4と同じRetina display採用。解像度も同じで従来の4倍に
- HDビデオ録画対応
- iPhone4と同様、バックカメラとフロントカメラを搭載
- テレビ通話機能『FaceTime』対応。iPhone4とも“通話”が可能!
→かけ方は“連絡先”アプリに相手のApple IDとメールアドレスを登録する模様 - (iPadや過去のtouchの例にならって)GPSは非搭載。測位はWiFi経由
- バッテリー駆動時間 音楽40時間、動画7時間(iPhone4は音楽40時間、動画10時間)
- 重量 101g、厚さ7.2mm(iPhone4は137g、9.3mm)
価格 | 8GB | 2万900円 |
32GB | 2万7800円 | |
64GB | 3万6800円 | |
出荷 | 2~3週間 |
●新iPod nano
- 今回からマルチタッチディスプレー機に!
- 解像度は240×240ドット
- 本体裏面にshuffleのようなクリップ搭載
- アプリ追加は現状不明(おそらくできない?)
- NIKE+iPod対応、歩数計機能搭載。フィットネスに使える
- 加速度センサー搭載
- 画面回転は、画面に指で触ってひねるジェスチャーで回転
- バッテリー駆動時間 音楽24時間
- カラバリは7色
- 重量 21.1g、厚さ8.78mm(クリップ部分含む)
価格 | 8GB | 1万3800円 |
16GB | 1万6800円 | |
出荷 | 7~10営業日 |
●新iPod shuffle
- 第二世代のようなボタン付きUIに先祖返り(?)
- カラバリは5色
- バッテリー駆動時間 音楽15時間
- 重量 12.5g、厚さ8.7mm(クリップ部分含む)
価格 2GB 4800 出荷 5~7営業日
●iTunes10
- アイコンがリニューアル、アイコンからCDが消えた
- 新しいミュージックSNS機能『Ping』搭載
→Facebook、Twitterに対応。登録している友人たちの間で流行っているランキングチャートなどを表示、購入できる - 対応機器(スピーカーやアンプ)に音楽を無線配信して再生できる『AirPlay』機能を新搭載
- 本日から無料ダウンロード開始(原稿執筆時点では“間もなく登場”の告知)
●ワンモアシング……
さて、最後に恒例のスティーブ・ジョブズCEOの“ワンモアシング”ですが、今回は新AppleTVについてでした。「大きなヒットはしていない」とスティーブ・ジョブズCEO自ら皮肉ってみせて、“ワンモアホビー”と言い換えて場内の笑いを誘っていたのが印象的。ちなみに、これは日本には出荷されないため、まったく関係のない製品です。
↑新型はこんなに小さくなった、とスライドでアピール。AppleTVの上にかぶさってる黒い物体はなんだ? と思うと、これが実は新型でした、というオチ。 |
↑続いて、実機を手に持って会場のオーディエンスに披露。旅行用の小型ルーター程度の大きさのようだ。このサイズになるということは、CPUなどもより低発熱なものに変わっている可能性が高い。 |
新型Apple TVの特徴は、一言でいえば非常に割り切った仕様になったこと。内蔵ストレージなし、接続インターフェースも最低限、そして従来比4分の1の小型化。完全にストリーミング専用のセットトップボックスになったおかげで、価格は99ドルと「お試し」に買える価格です。
配信コンテンツはHDのテレビ番組が99セント、新作映画が4.99ドルと、比較的安め。テレビ番組と言われるとピンときませんが、ドラマ1シーズンがCD1枚でお釣りがくる金額、と聞くと結構割安感ありますね?
とはいえアメリカは、多くのテレビにネット配信(受信)機能が入っているIP配信大国ですから、AppleTVの仕様がどう受け入れられるかは、まだわかりません。
個人的には、アップルらしい周辺機器との相互連携と、既存のテレビにない新しい操作感を作り出せるかが鍵になってくるんじゃないかと思います。
●番外編
古くからのアップル通は、アップル創業者でスティーブ・ジョブズCEOの盟友の一人、スティーブ・ウォズニアック氏が、開演前の会場風景を流す公式ライブストリーミングに写ったことに気付いたはず。思わずスクリーンショットを押さえてしまったのがコレです。場内のビデオカメラマンはワザと著名人を撮っていたフシも感じられ、ジョブズCEOが病気療養中に代役を務めた、フィル・シラー副社長も何度か登場。
ウォズニアック氏は開演直後、ステージに現れたジョブズCEOに「ほら立てよ」と促され、会場のプレスたちにあいさつしていたのが微笑ましい光景でした。
●関連URL
アップルストア
iPodシリーズ公式ページ
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