日本国内最大級のゲームポータルサイト「ハンゲーム」のNHN Japanが贈る、コンシューマー並の操作感で話題を集めるオンラインアクションRPG『Dragon Nest(ドラゴンネスト)』。そんなドラゴンネストと、BTOの老舗“ドスパラ”が協力し、従来のゲームコラボモデルとは一味違うオリジナルPCを7月16日に発売する。両社の仕掛人にリリースに至るエピソードを伺った。
NHN Japan(株)ドラゴンネスト プロデューサー杉浦俊輔氏(左)と、株式会社サードウェーブ 坂本義文氏(右)。 |
――そもそもコラボのきっかけは?
杉浦 今年の5月に、ドスパラさんが全国のショップ店頭で、3D体験マシンの展示企画をされたんです。そのときのデモに、ドラゴンネストのオフライン体験版を使ってもらいました。それが最初ですね。
坂本 そうですね。展示企画を通じて、いろいろとお話させていくうちに共通する考えがあることもわかり、今回の企画につながりました。
――今回リリースするモデルの特徴は?
坂本 ドラゴンネスト推奨モデルは先行していくつかリリースしているのですが、今回のモデルは期間限定キャンペーン企画で用意したもので、実はドスパラ的にかなりイレギュラーなモデルとなっています。ハンゲームさんからの強い要望と、当社の思いが一致して生まれた超エントリー向けのモデルです。
――ハンゲームさんからの要望とは?
杉浦 ドラゴンネストとのコラボにあたり、ドスパラさんに2つお願いごとをしたんです。ひとつは価格を5万円以下にして欲しい。そしてもうひとつは、HDMI端子をつけて欲しいと。そこが一番のこだわりでした。
――なぜそうしたこだわりを?
杉浦 ゲームって、家庭用ゲーム機でやるのが当たり前という人が世間一般にはまだ多いみたいで。僕も地元の友達と話すと、 なんでパソコンでゲームするの?なんて言われるんです。PCゲームって、どこか入りにくそうな雰囲気があるんでしょうね。そこをどうにかして打破できないものかなと。PCゲームをもっとわかりやすく、入りこみやすいものにしたかったんです。
坂本 そのあたりの感覚が、ちょうど当社も同じでした。コンシューマーゲームに比べてPCゲームはハードルが高い。杉浦さんのお話を聞いて、当社としても共感できる部分があった。
杉浦 そう、まさしく思いが一致したんですよね。僕は“コンシューマーゲーム”という存在が、いわゆる家庭用ゲーム機の筐体に縛られたモノではなくなるんじゃないか? と考えているんです。それなら、値段はできるだけ安くて買いやすいほうがいい。PCのディスプレーだけじゃなくて、テレビの大画面でもプレーできたほうがおもしろい。家庭用ゲーム機と同じように、初心者でもPCゲームを楽しむことができる、“超々”エントリーモデルにしたいと。
坂本 そういうお考えなら当社もご協力すべきだろう、という流れになりました。これからPCユーザーを増やしていくうえで、PCを導入するハードルは低くしていきたいですから。何よりPCゲームを楽しむ層のすそ野を、一般の方にも広げていきたいという方向性は同じでしたので。
――その結果、イレギュラーなモデルになったと。
坂本 ええ。当社のゲーム用パソコンシリーズ“Prime Galleria”の中でも破格の4万9980円でリリースすることになりました。
ディスプレーはオプション。ハンゲームの全ゲームを推奨するモデルではないので注意。 |
推奨入門モデルはケースをドレスアップできるオリジナルステッカーつき。 |
液晶 | ※オプション |
CPU | インテル Celeron E3300 |
マザーボード | インテル G41 Express チップセット |
メモリー | 1GB(PC3-8500 DDR3 SDRAM) |
HDD | 320GB(シリアルATA II) |
光学ドライブ | DVD-ROM |
グラフィック | GeForce GT220 1GB(HDMI端子有り) |
OS | Windows 7 Home Premium |
直販価格 | 4万9980円 ※販売は8月末日までを予定。 |
杉浦 5万円以下と伝えたときの坂本さんのリアクションがすごかったんですよ。 えええッッ! って、そこまで驚きますかっていう(笑)。
坂本 5万円という要望でしたので、流石にそれは……と(苦笑)。どういう構成にすればユーザーに満足してもらえるマシンにできるか悩みました。もちろん、やりがいもありましたけれど(笑)。さらに今回は、キャンペーンモデルという位置づけで、ドラゴンネストのステッカーもつけていただきました。
杉浦 いろいろと手を尽くしていただいて、ありがとうございます(笑)。
――価格面で相当議論されたのでは?
坂本 正直なところ、当社としてはもう1万円価格アップをしたかったというのはあります。通常、“ガレリア”のゲーム推奨モデルは、各ゲームタイトルの推奨するスペックより、さらに性能に余裕を持たせた仕様にしているんです。ドラゴンネストが快適に楽しめて、HDMI端子が付属、かつ5万円以下という要望を実現しようと試行錯誤した結果、超入門向けの『ガレリア ドラゴンネスト 推奨入門モデル』が出来上がりました。
杉浦 価格アップについては熱いやりとりをさせてもらいましたね(笑)。ただ、こちらも5万円以下という価格は死守したかった。
坂本 押し切られてしまいましたね(笑)。
杉浦 ドスパラさんに手を尽くしてもらったぶん、ハンゲームからも購入者向けの特典としてそれなりのモノを用意しています。『ストレンジウィング(スピード+5%)』というゲーム内アイテムです。ゲーム内ではキャラクターの移動速度や攻撃速度をアップさせる効果があって、装備すると違いがはっきり体感できる。初めてプレーされる方には、より楽しみやすくなるはずです。
――完成したコラボモデルで実際にプレーした感想は?
杉浦 テレビにつなぐと、家庭用ゲーム機と遜色ないクオリティですね。ゲームパッドをつないでリビングで遊ぶといったこともできます。もちろん、PCだからこそ汎用的に使えるっていうメリットもありますし。
テレビに接続して大画面でプレーできる。動きも非常にスムーズだ。 |
杉浦氏こだわりのHDMI端子。 |
坂本 そうですね。PCゲームをおもしろそうと思っても、どうやって入り込んでいけばいいのかわからない、あるいはPCゲームを 難しいと思われる方がいる。でも、こうしてテレビにつないで遊べると、グッとハードルは下がると思います。特にドラゴンネストは初心者の方でもプレーしやすいタイトルですから。それなら、ドスパラは価格の面でハードウェア導入のハードルを低くすることで協力できるだろうと。
杉浦 初心者の方に間口を広げたいですよね。体験版もあえてオフライン化して、ある程度高いレベルのキャラクターでゲームを楽しめるようにしたり、ハンゲームのID登録なしでプレーできるようにしたりと、ハードルを下げる工夫をしています。今回のコラボモデルもそうした取り組みの一環なんです。
坂本 今回のキャンペーンモデル以前に販売した各種モデルも、お客さんからの反応はかなり良くて。そこはやはりドラゴンネストというタイトルの魅力なのかなと。
体験版はオフライン仕様。ID登録も必要無く、いますぐプレーできる。ダウンロードはドラゴンネスト ビギナーズサイトから。 |
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
坂本 サブマシンやリビングマシンとしても使っていただけるかと思います。また、ドラゴンネストは3D対応ゲームなので、購入後にすぐ立体視を楽しめる“推奨 3D Vision モデル SET”も用意しています。メインマシンの買い換え検討やハイスペック希望の方はそちらもぜひ。
杉浦 今回の超入門モデルとドラゴンネストで、ひとりでも多くの方にPCゲームを体験してもらいたいですね。短い時間で爽快なアクションが楽しめますので、体験版をダウンロードしてみてください。もちろん、ヘビーユーザーの方の参加も大歓迎ですよ。
●ドスパラ- BTOオリジナルパソコン ドラゴンネスト 推奨モデル
そのほか、ドスパラのドラゴンネスト推奨モデルのスペックは以下のとおり。
液晶 | ※オプション |
CPU | インテル Core i7-860 |
マザーボード | インテル P55 Express チップセット ATX |
メモリー | 4GB(DDR3 SDRAM PC3-10600/デュアルチャネル) |
HDD | 1.5TB(シリアルATA II) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
グラフィック | GeForce GTS250 |
OS | Windows 7 Home Premium |
直販価格 | 9万9980円 |
液晶 | Acer GD245HQbid |
CPU | インテル Core i7-860 |
マザーボード | インテル P55 Express チップセット ATX |
メモリー | 4GB(DDR3 SDRAM PC3-10600/デュアルチャネル) |
HDD | 1.5TB(シリアルATA II) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
グラフィック | GeForce GTS250 |
OS | Windows 7 Home Premium |
そのほか | NVIDIA 3D Vision キット (GV-701-3DVRJ) |
直販価格 | 15万6780 円 |
液晶 | ※オプション |
CPU | インテル Core i3-530 |
マザーボード | インテル H55 Express チップセット マイクロATX |
メモリー | 2GB(DDR3 SDRAM PC3-10600) |
HDD | 500GB(シリアルATA II) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
グラフィック | GeForce GT240 |
OS | Windows 7 Home Premium |
直販価格 | 6万9980円 |
液晶 | 15.6インチ(1366x768ドット) |
CPU | インテル Core i7 620M |
マザーボード | モバイル インテル HM55 Express チップセット |
メモリー | 4GB(PC3-8500 DDR3 SO-DIMM/最大8GB) |
HDD | 500GB(シリアルATA II) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
グラフィック | GeForce GT 335M 1GB |
OS | Windows 7 Home Premium |
直販価格 | 4万9980円 |
さらに詳しい情報やBTOの見積もり、購入はドスパラのサイトでどうぞ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります