6/26(土)のWindows Home Serverプリイン祭りに向けて、WHS専用機が盛り上がってきました。日本HPから『StorageWorks X510 DataVault』が発表。価格は7万1400円からで、7月12日出荷開始です。価格はやや高めに感じるかもしれませんが、実は企業向けブランドでの発売なので、通常とは違う3年保証です。ここ、ポイントです。現行機種中で“最強のホームサーバー”として注目の理由をざっと書いていきましょう。
まず、搭載するCPUは、Pentium DualCore E5200(2.5GHz)。これはモニターレスで使用するNAS型のWindowsHomeServerとしては、現行で最強クラス。動画のリアルタイムストリーミングをする際に大きな助けになります(CPU載せ換え改造にも期待)
WindowsHomeServerはHDDをホットスワップで追加して、自由に拡張できることがウリの1つでもあり、HDDスロットの数や装着方法もポイント。
DataVaultの場合、最大4台まで搭載でき、取り付け/取り外しは(当然)ドライバーレス。「お、わかってますね」という仕様。
アドイン関係の追加ももちろん可能ですが、動画や写真、音楽のストリーミングサーバーとしての機能は最初っから搭載。このあたりもエラい。標準機能だけで、iTunesサーバーのほか、MacのTimeMachineにも対応してます。
日本初登場で、いきなりこの完成度と驚く人もいるかもしれませんが、実はHPは(日本参入こそ遅かったですが)マイクロソフトとWindowsHomeServerを共同開発したメーカーでもあります。実際、北米では以前から、同様のデザインのホームサーバー機『MediaSmartServer』を発売しています。
ホームサーバーはどうあるべきか、をコンセプトの段階から知り尽くしているからこその仕上がりというわけです。
このX510 DataVaultは、明日発売の週刊アスキーでも記事になっているほか、今週土曜日に週アス主催・新宿MS本社で開催される『Windows Home Serverプリイン祭り』でも動作する実機を展示します。おそらく、実機を見られるのはこのイベントが初じゃないでしょうか。
それでは最後に気になる製品の注目ポイントの数々をご覧あれ。
トレーとHDDはこな具合に簡単に分離できる。いまや珍しくはないドライバーレス設計ですが、メンテナンス性、拡張性を考えると、必須といえる仕様。2TBが1万円を切る時代ですからガンガン増設しましょう。 |
USB2.0×3、eSATA、LANはもちろんギガビット対応。電源は内蔵型です。 |
HDDスロットの下側には、CPUや電源などを搭載。奥に見えるヒートシンクはPentium DualCore E5200を冷却するためのもの。気になる動作音ですが、聞いてみた感じ、意外に静かな印象。気になる人はプリイン祭りでぜひ、製品版で確認してみてください。 |
MacのTimeMachine機能にも対応。WindowsのバックアップとMacのバックアップも同時にできるというのは、実はSOHOでは結構需要がありそうです。たとえばデザインプロダクションなど、Macを使わざるを得ない、Macを気に入って使ってる(でもWindowsも必要)という環境は意外にあるものです。 |
標準の設定画面。WindowsHomeServerを知ってる人ならわかりますが、思いっきりカスタム仕様になってます。自宅内ストリーミングや、iTunesサーバー、iPhoneストリーミングといった機能は、ここから設定できます。 |
iPhoneアプリも日本語化済み(アプリ名が北米のMediaSmartになってますが)。専用アプリまで用意するあたり、気合が入ってます。 |
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