『Penultimate』
バージョン:1.1
App Store価格:350円
(バージョンと価格は記事掲載時のものです)
iPadを紙のメモ帳の代わりに使いたい! と目論む筆者。iPadの購入を機に紙のメモ帳とペンを持ち歩くのをやめ、iPadだけで打ち合わせや取材に望めないかと、アレコレ模索を始めた。
仕事で使えそうなメモ帳アプリを探しまわった結果、『Penultimate』という超シンプルな手書きメモを発見。これが驚くほど書き心地がよく、いい意味でヤラレタ!
本1冊1冊がひとつのファイル |
起動するとデスクトップのような画面が表示されるので、まずは左上の“New Notebook”で新規ノートを作成。紙のメモ帳と異なり、ノートは何冊でも作れるから、例えば1回の打ち合わせでノートを1冊消費、といったぜいたくな使い方も全然アリ。
ちなみにノートは新しいもの、または最後に編集したものから順に、左から右へと自動的に並べられる。手動での並べ替えは不可。
デジタル版リーガルパッド! |
すぐに空白ページが開くので、あとは画面にタッチして好きなところに指先で書いていくだけッス。面倒な設定とかは一切なし。用紙の種類は、罫線ありとなしの計3通りから選べる。
思いついたまま、つらつら書こう |
Penultimateの最大の魅力は、なんといっても思い通りにスラスラ書ける点。その感覚はまるで指先からインクが染み出てるかのよう。触った人は全員「おぉっ!」となる。右下のページ番号をタップすると次ページ、左下タップで前ページへ戻れる。
ページ数に制限はないので、1ページにギチギチに書く必要はない。例えば、インタビュー取材のときなどは、相手の顔を見ながらメモを取ることになるので、文字は大きめに走り書きするようにしている。とにかく書いて、右下タップで次のページへ。書いてまた次へ、といった使い方ができるのが便利。
iPadの画面は静電式なので、爪の先やスタイラスでは反応しない。指先だと小さな文字が書けないのでは? と思うかもしれないけど、iPadほどの画面サイズがあれば、このぐらいのサイズの文字は指先で普通に書けまっせ。
画面に手を着くと、それが認識されちゃう! |
便利なのが“Writst Protection”モード。文章を書く際、画面に手首をついてしまうと、跡が残って見苦しいけど……。
プロテクションモードをオン |
“Writst Protection”モードを“ON”にしておくと、手首の跡が残らない。書く姿勢が安定するので、キレイに書ける!
ただし、Penultimateは書き心地を優先するため、ペンの色や太さは選べない。けどよく考えてみたら筆者、紙のメモ帳を使ってたときも、色や太さなんて変えたことはほとんどなかったんだよね。キレイに書くのが目的ではなく、情報を書き留めることがメモの目的だから、文字の太さなんて関係ない。とにかく澱みなくメモを取れることの方が、現場では重要なのだ。
イラストも画面が大きいと見やすい |
文字だけでなく、ラフスケッチのような図案も描ける。失敗したら画面下部の消しゴムツールで消去。気に入らなければ“×”で全消去。アンドゥやリドゥも上部のボタンで無限に行なえるので、納得いくまで何度でも書き直せる。消しゴムの大きさも絶妙で、消しカスが出ないのもちょっとエコ(こじつけ?)。
タッチによって、線の太さが変わる |
ペンのすごさを分かってもらいたく、わざと指で弾いてみた。どう、この払った感じ? 毛根が太く、毛先が細くかすれてるのが分かる? 激しい走り書きにも耐えられる証拠ッス。
ちなみに、iPadをヨコに回転させてもノートは回転しないので、上下にスクロールするときは右端の余白部分をなぞってね。
なお、メモの内容は自動的に保存されるので、誤ってホームボタンを押して、アプリを終了させても問題はないよ。
メモをそのままメールで転送 |
メモした内容を仲間とメールで共有することも可能。いま表示してるページ、あるいはノート全体を選択して送信しよう。
ページ1枚だとPNGでメールに添付 |
表示中のページのみを共有する場合は、718×865ドットのPNG形式の画像としてメールに添付される。あとは送信するだけ。
ノート1冊だとPDFでメールに添付 |
ノート全体を共有する場合は、1個のPDFとしてメールに添付される。ノート全体は起動後のスタート画面からでも共有できる。
日本語タイトルも使用可能です |
ノート名に日本語を使うことも可能。起動画面でノートの表紙をタップし、続けてノート名をタップすると編集できる。
ただ、しばらく使ってると不満も出てくるね。ペンの色や太さ云々よりも、むしろメモをフォルダーで整理できないことの方が歯がゆい。また、せっかくノートに表紙があるんだから、ノートの名前は表紙に表示してほしい。ノートの一覧をサムネイルにしてくれるともっと探しやすくなるのになぁ、とか。
でも、まぁそんなことどうでもいいかと思わせるほどの魅力が、Penultimateにはある。iPadはバッテリーの持ちも比較的いいし、もう紙のメモ帳なしでイケそうッス!
『Penultimate』
App Store価格:350円
(価格は記事掲載時点のものです)
(c) 2010 Ben Zotto
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