週アスでは『F1シンガポールGP』(9月25日決勝)を現地で取材してきました。その取材レポートをシンガポールの観光スポット紹介とともにシリーズでお伝えします。まず1回目は、世界唯一の総二階建て旅客機こと、シンガポール航空『A380』の搭乗レポです!
成田空港のA380模型 |
シンガポール航空が発着する南ウイングの出発ロビーに『A380』の大型模型が置かれています |
昨年5月に日本就航を果たした『A380』。週アスでも日本発初便の搭乗レポを掲載し、フラットベッドになるビジネスクラスを取材しました。そして今回取材したのはエコノミークラス。海外旅行マニアの編集部カゲをはじめ、多くの旅行者はエコノミークラスを利用しますので、その快適ぶりをばっちりチェックしてきましたよ!
いち早く機内に入り、自分の座席に座ってみると、その広さにビックリ! 私は腰の調子が悪いのでいつも浅めに座るのですが、前方の間隔は十分にあります。小柄な人なら脚も悠々と組めそうです。
広々としたA380機内! |
わりと大柄な編集カゲでもゆったりと座れるシート |
そして印象的なのは、広々とした視界。今回の席は2階にあり、座席配列は 2-4-2 のワイドボディー。天井の高さも十分あり、2階だと意識しない限り実感することはないでしょう。
2階席のスペースは広大 |
A380は2階席だからといってスペースが狭いということはなく、この通り視界も開けている |
さて、順調に成田空港を離陸した『A380』は一路シンガポールを目指します。飛行中の楽しみはなんといっても、エンターテイメントシステムの『クリスワールド』。エコノミークラスでは業界最大級の10.6インチ液晶ディスプレーで、映画やゲームなど1000種類以上のエンターテイメントが楽しめるんです。
10.6インチ液晶ディスプレー |
エコノミークラスでは世界最大級の10.6インチ液晶を装備 |
カゲはふだん、飛行マップを映しっぱなしにしながら機内誌や週刊誌を読むことが多いのですが、この大画面を目の前にすると、なにか試さずにはいられません。ふと前の席を見ると、F1取材に同行したF岡総編集長が『上海』をプレーしているではないですか。
そこで選んだのが落ちゲーの一種として人気の『ZUMA』。機敏な動作を要求されるゲームですが、操作性に優れるコントローラー付きなのでヘッチャラです。大画面でプレーしていたら異様にハマってしまい、着陸直前までやりこんでしまいました(笑)。
F岡もゲームに熱中 |
ふと前の席を見ると、F岡が『上海』をプレーしていました |
機上でゲームをプレイ |
フライト中ってなぜか、パズル系のゲームにハマるんですよね |
もちろんフライト中の楽しみはゲームだけではありません。そう、機内食です! 専門誌の読者投票でも上位にランクするシンガポール航空の機内食、今回はハンバーグかチキンからの選択でした。今回のヒットはハンバーグに付いてきたおそば。そばつゆもダシが効いた和風の味で、午後イチのランチにはピッタリでしたよ。
機内食・ハンバーグ |
ハンバーグは「和食」という扱いでした。右横のおそばが美味! |
機内食・チキン |
どんな宗教でも禁忌のないチキンは機内食の定番、こちらも美味 |
ゴキゲンにお食事中 |
F岡は赤ワインをもらってゴキゲンでした |
メニューもイカす |
メニューの表紙をよく見ると、なんとすべて食材でできていました |
ここで感心したのが、液晶画面の左下に設けられたカップホルダー。リング状のホルダーを手前に引き起こせば、ドリンクを置いておけるという優れものです。食事中に狭いテーブルのどこにカップを置くかで悩まなくて済むので、かなり助かりましたよ。
カップホルダーのほかに優れものと言えば、ノートPC用の電源ですね。各座席の肘掛けに内蔵されており、しかもAC110ボルトのコンセントなので、専用のアダプターは不要。PCに限らず、バッテリー持続時間に不安のある『iPhone』(※)の充電にも役立つことでしょう。
※iPhone を機内で使用する際は“機内モード”に設定する必要があります。
カップホルダー |
飲み物をこぼすことの多いカゲには有難い装備です |
PC用コンセント |
110ボルトのコンセントなのでPC以外の電子機器にも使えます |
さて、快適な機内環境のおかげで約7時間のフライトもあっという間に過ぎ、シンガポール・チャンギ空港に着陸しました。着陸間際には多くの埋立地や重機が見え、発展著しいシンガポールの一端が垣間見えます。降機は(搭乗時もそうですが)1階席と2階席の両方で行なわれるので、全471席もの巨大機にも関わらず待たされることはありません。
日本からのシンガポール航空便は、'08年に新設された第3ターミナルに到着します。このターミナルは広大ながら、ゲートから入国審査場までさほど歩かなくて済むのがありがたいところ。F岡は「延々と歩かされる羽田とは違うね」と、このコンパクトさを表現していました。
入国審査はスムーズに済み、ふと隣のブースを見ると、日本人入国者に対して審査官が「GP? 」と訊ねながらハンドルを回す動作をしていました。やはりこの時期は、多くのF1ファン・関係者がシンガポールに入国するようです。
そしてターンテーブルで荷物を受け取り、到着ロビーに出たところで、今回の取材旅行でお世話になる現地ガイドのディノさんと合流。ディノさんはインド系シンガポール人で、日本在住経験もあるので日本語はペラペラ。国際都市シンガポールを如実に体現している人物です。
移動はハイエース |
シンガポール滞在中の移動はハイエース・スーパーロングでした |
そんなディノさんと一緒に駐車場に向かうと、ターミナルを出た瞬間に南国らしいムワッとした熱気が。涼しくなり始めた日本とは大違いで、ここシンガポールが北緯1度の南国であることを実感します。そして待っていたクルマはトヨタ・ハイエース。イギリス植民地だった歴史を持つシンガポールは日本と同じ左側通行なので、クルマに乗っていても違和感がありません。
日本と同じ左側通行 |
日本車も多く、道路だけ見ていると日本とあまり変わりません |
さて次回は、シンガポール初日の夜についてレポートします。お楽しみに! (編集部 カゲ)
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります