中国大手検索サービスのバイドゥは9月28日、『Baidu モバイルβ版』の提供をスタートした。同サービスでは“ウェブ検索”、“画像検索”、“動画検索”という3つの機能を用意。最も注目すべきはウェブ検索で、キーワードだけでなく絵文字を使って検索できるのが大きな特徴だ。
Baidu モバイルβ版では、システム側で絵文字に対応するキーワードを用意し、あらかじめ関連づけておくことで絵文字検索を実現。これにより、絵文字を使って関連キーワードを含むページを検索するだけでなく、逆にキーワードから絵文字を含むページを検索することも可能となっている。
↑“電話”というキーワードで電話の絵文字がヒット。他の検索エンジンでは表示されないスニペット(検索結果の要約文)内の絵文字も、Baidu モバイルβ版ではそのまま表示される。 |
■実際に絵文字でケータイ検索
↑絵文字とキーワードを組み合わせて、渋谷にある眼科の電話番号を検索。 |
↑検索結果に表示されたページにアクセス。 |
↑検索にヒットしたページで、電話の絵文字と電話番号を発見! |
バイドゥによれば、絵文字検索は日本のモバイル検索市場では初めての機能とのこと。
■動画検索と画像検索
動画検索で対象となるのは、YouTube、ニコニコ動画、FC2動画、アメーバビジョン、zoome、ファイルマンの6サービス。動画検索はバイドゥの得意分野ということもあり、“コンテンツの網羅性”、“検索精度”がウリだ。
画像検索では、検索結果1ページ(1画面)のなかに9点のサムネイルを表示。ユーザーが縦スクロールせずに検索結果を閲覧できるようユーザービリティの面でも工夫している。
■日本独自のケータイ文化に着目
バイドゥ モバイル検索プロジェクトリーダー 前川英之氏。前職でも検索サービスを手がけていた。 |
開発を手がけた前川英之氏は、週アスの取材に
「日本のケータイで使われる絵文字は他国にみられないユニークな文化。絵文字を埋め込んだケータイサイトも少なくない。絵文字検索を使うことで、より多くのユーザーにケータイ検索を便利に使ってほしい」
とコメント。検索精度の向上を目指すと同時に、今後もケータイ検索ならではのオリジナル機能を追加していくと意気込みを語った。
絵文字がもつ情報価値に着目したバイドゥの新サービスは、日本のケータイ検索市場に新たな風を吹きこみそうだ。
Baidu モバイルβ版
■Baidu モバイルβ版の対応機種
NTTドコモのFOMA902iシリーズ以降
auのWAP2.0ブラウザ搭載機種
SoftBank 3Gシリーズ
(※2006年春以降の発売機種であれば概ね利用可能)
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