フリーから有料まで、他社製オフィス統合製品が多数ある。ビジネスでも安心して使えるか大調査!
レイアウトが完全崩壊したり、あるはずの画像が抜けてしまうなど、トラブルを避けて安心して使えるソフトはどれ?
ビジネスで使うには怖いレベルのトラブルもある
基本機能のみを使った単純な書類ならまだいいが、画像や表組みなどを使った書類は要注意。要素が丸ごと抜けてしまったり、激しいレイアウト崩れを起こすことがあるのだ。見るからに崩れる以外に、跡形もなく一部がごっそり抜けてしまうこともあり、トラブルにすら気が付けない危険性もある。ビジネスで使う書類ではわずかなトラブルも防ぎたいもの。各互換ソフトの状況をチェックしてみよう。
おもな検証項目
ワード | レイアウト、ページ位置、文章の折り返し、表組み、画像 |
エクセル | セルや文字の色、リンクの付き方、コメントの有無、計算式、グラフ、外部参照 |
パワーポイント | レイアウト、色、書体、スライドショー効果 |
※『マイクロソフト オフィス 2007』で作成したファイルを、各ソフトで開いて検証。
■Kソフトの場合:ふだんは問題ないがたまに大きなトラブル
全体的には最も再現度が高かったが、ドロップダウンメニューの幅が足りず内容がわからないなど、どうすることもできないトラブルもあった。
元のファイル |
ファイルを開くと…… |
再限度 6
■Eソフトの場合:ちょっと複雑なファイルは苦手?
Kソフトよりもトラブルが多く、エクセルの計算式が抜けたり、ワードの画像がすっぽり抜け落ちたりした。仕事で使えるレベルとは言えない。
元のファイル |
ファイルを開くと…… |
再限度 5
■Oソフトの場合:欠点が多く、仕事にはオススメできない
まったく原形をとどめない形で崩れてしまう致命的なケースもあった。一見表示できていても計算式が壊れていたりと、実用性は低め。
元のファイル |
ファイルを開くと…… |
再限度 3
■Tソフトの場合:最新形式に非対応表示のミスも多い
“.docx”や“.xlsx”に非対応。1行ずつ流れるアニメーション効果が、全部まとめて流れてくるなど、簡単なことでも失敗することがある。
元のファイル |
ファイルを開くと…… |
再限度 2
『マイクロソフト オフィス 2007』の起動は遅くない!
仕事に関する書類は、送られたらすぐに内容を確認したいもの。ソフトを起動して編集できるまでに毎回長く待たされてはイライラするし、間違いを発見したらできるだけすぐにファイルを開いて修正したい。
『マイクロソフト オフィス』は起動や動作が遅いと感じている人もいるようだが、他社製オフィス統合製品と比較して実験してみると、実は悪い成績ではないことが判明した!
検証方法
同一のワード、エクセル、パワーポイントファイルを右クリックし、“プログラムから開く”から起動した。Tソフトはオンラインアプリなので、あらかじめアップロードした。
↑ソフトの選択と同時に計測スタート。ファイルが開き終わって、待機状態が終わるまでを測定した。 |
動作が軽いのは『マイクロソフト オフィス 2007』!
起動中の動作が重く感じるなど、パフォーマンスの指標になるのがメモリー使用量。タスクマネージャで確認できる。同じファイルを開いた際の数値を比較。
結論
『マイクロソフト オフィス 2007』は、起動速度やパフォーマンスの実験結果も好成績。防げるトラブルを予防し、安心して使える!
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