オーストリー(つい最近までオーストリアと言っていた)の奥で、30年にも渡りメディアアートとテクノロジーの未来を紹介するフェスティバルが開催されている。
フェスティバルと未来美術館が一緒になった、アルスエレクトロニカ(Ars Electronica)というこの催しは、この前の衆院選挙で話題になった”国立メディアセンター”の大きなネタ元でもある。
ここに来れば少し先の未来がアートで見えるということで、週アス読者にその模様を日本で一番濃くお届けするのに先立って、会場からアルスエレクトロニカを取り囲む小ネタを連日御紹介しよう。
アルスエレクトロニカが開催されるのはリンツという街。ヨーロッパのど真ん中にある地方都市で、どこからのアクセスも悪いのが特徴。ちょっとロンドンやパリから日帰り、なんてとっても出来ない。
そこでメインの交通手段は鉄道になる。私も鉄道でリンツ入りをしたのだが、ヨーロッパ旅行者にお勧めのTipをひとつ紹介しよう。
よく、”歩き方”とか”大学生協”のアドバイスで、「ユーレールパスを使え」、「日本から鉄道の予約は難しい」と言われてきたが、インターネット革命がその常識を覆してくれた。
行きたい各国の鉄道会社のサイトにアクセスすると、ネットでそのまま必要なチケットが買えるように整備されている。
それも限定価格の目白押し、3割引きや4割引きが当たり前どころか、7割引きなんていうとんでもないオファーが常時飛び交っている。
調べるのも買うのも簡単。クレジットカードを用意して、現地語でもひるまずに各国のサイトにアクセスする。ほとんどの場合、英語への言語変更がフッターにあるので、それをクリックすれば、英語でダイヤ検索から予約、購入もワンストップ。予約時に条件(年齢など)を入れることで、次から次へと割引オファーが表示される。
もちろん、日本出発前に予約が出来るのがとてもうれしい。
予約購入の際の注意は、出発国の鉄道会社のサイトで予約して買うこと。他国の鉄道会社サイトが便利だからと調べても、実際にはオンラインで買えないとみていいのだ。
特に便利でお勧めの国の鉄道会社のサイトを紹介。
ドイツ鉄道
豊富なディスカウントオファー。買ってeチケットにすると、家で印刷するだけで切符を発行できる便利さは、日本のJR以上だ。
ユーロスター
ロンドンと大陸を結ぶ夢の超特急。ファーストクラスはシャンパンサービスのいたれりつくせりでも、豊富なディスカウントオファーの検索で2等料金よりも安くなることが多い。こちらもそのままeチケットを印刷するだけで発行。
↑これがプリントアウトしてそのまま使えるドイツ鉄道のeチケット。通常の2等の料金より安いファーストクラスで、旅が快適になる。 |
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