『SleepOver』
バージョン:1.2.0
App Store価格:350円
(バージョンと価格は記事掲載時点のものです)
PCをスリープさせたまま出かけることってない? 外出先からスリープを解除できればなぁって、筆者はずっとそう思ってきた。
かつてこのコーナーで紹介した『LogMeIn Ignition』や『Simplify Music 2』って、離れた場所にあるPCの電源がオンになってることが大前提なんだよね。けど、それじゃぁ電気代もったいないし!
どうにかならんかと思ってたときに見つけたのが『SleepOver』というアプリ。これを使うとスリープ中のPCを外出先から解除できるぞ!
以下、くどくど書いてるけど、これは調査項目が多いから。設定自体は特に難しくはない。興味のある人はチャレンジしてみてね。
操作したいPCを設定しよう
SleepOverを起動したら、まず右上の“Edit”をタップして編集画面に切り替える。
WindowsにもMacにも対応してます
続けて左上の“+”をタップし、スリープを解除したいPCを登録。台数は無制限ッス。PCはウィンドウズでもマックでもオーケー。
実はこのアプリ、Wake On Lan(以下、WOL)という仕組みを利用したもの。WOLとは、LANやWANといったネットワークに有線で接続されたPCの電源操作を、別のPCなどから実行する技術のこと。電源操作される側のPCがWOLに対応している必要があるんです。
マックはMac OS X 10.5からWOLに対応しており、“システム環境設定”→“省エネルギー”の“Ethernet ネットワーク管理者のアクセスによってスリープを解除”にチェックすればWOLが利用可能になる。
ウィンドウズの場合は、機種によってはBIOSの設定変更が必要になることもあり、ビギナーにはやや敷居が高い。よく分からなければ、アプリ購入前にメーカーにWOL対応状況を確認した方がいいッス。
なお、WOL対応PCでは、本来、遠隔操作で電源オンオフなどが可能だけど、SleepOverでできるのはスリープの解除のみとなるのでご了承を。
新規登録をするには
設定画面が開いたら、“Internet”の“Enabled”を“ON”にし、その下にPCのIPアドレスなどを入力していく。
●MAC Address
マックの場合は“システム環境設定”→“ネットワーク”→“Ethernet”→“詳細”→“Ethernet”タブ→“Ethernet ID”の内容を入力。
ウィンドウズの場合はコマンドプロンプトを起動後、“ipconfig /all”と入力し、Physical Addressの12ケタの英数字を入力する。
●IP Address
固定IPアドレスを持っていればそれを入力。なければ『What Is My IP』などに表示される数字を入力。
なお、ダイナミックDNSを利用している場合は、IPアドレスの代わりに“Hostname”にドメイン名を入力することで代替できる。
●Port
WANから入ってくるスリープ解除の指令をLANに転送する必要があるので、転送に使うルーターのポート番号を入力。筆者はBフレッツの『Web Caster V110』を使ってるんだけど、“NAPT設定”で以下のように設定し、iPhone 3GSでうまく接続できている。
①割り当てWAN側受信ポート範囲:55555~55555(49152~65535の範囲で任意の数字を使用してかまわない)
②プロトコル種別:“UDP”にチェック
③LAN側転送IPアドレス:PCのIPアドレス(マックの“システム環境設定”→“ネットワーク”→“Ethernet”や、ウィンドウズのipconfigで調べられる)
④LAN側転送ポート:55555(同上)
最後に右上の“Save”をタップして設定終了。
叩けば起きるって感じの操作
最初の画面に戻ったら、スリープ解除したいPCを選択する。ネットワーク選択画面が出るので“Wake over Internet”をタップ。必要に応じ、登録の入力画面でLANも設定しておくとポップアップでLANも選べる。次回以降はこの画面でPC名をタップするだけ。楽勝ッス!
とにかくケータイの3G回線を利用して、いつでもどこでもスリープを解除できるので、ホント重宝しまっせ!
『SleepOver』
App Store価格:350円
(価格は記事掲載時点のものです)
(c) 2008 Charles Gamble
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