先日、動画編集中というエントリーを書きましたが、やっと動画の編集が全編完了。YouTubeにアップロードも終わりました。一部の動画は数日前から上がっていたので、アンテナが鋭い方々は、もう探し出してアクセスしてくれてますね。
ということで、DS-10お誕生会に潜入取材してきました。場所は東京・渋谷のclub axxcis。渋谷駅から徒歩数分という好立地の箱、大きさは中規模クラスってとこでしょうか。そんな良い場所なのに、参加費はドリンク代のみ500円! ほとんど無料みたいなものです。ファンへの還元ということでしょうか。KORGさん太っ腹ですねー。
会場到着がやや遅れたため冒頭の声優さんたちによる企画モノ(?)シンセサイザーユニット『DG-10』の演奏は聴けませんでしたが、会場に入った瞬間から場内の熱気は既にヤバいレベル。司会は開発担当のキャビア 佐野電磁氏と岡宮氏です。
【更新】
若草レコードさんの動画をアップ完了。これで全部!
会場に入ると、入り口周辺に数十人の行列ができてたので先をさっそくカメラを向けます。なにかと思えば、DG-10の第0弾シングルの物販でした。早速行列に並んで待つこと数分。
↑行列の先には……ユルく手書き(笑)で「DG-10物販スペース」の文字が。
↑物販ブース。到着したときにはカセット版(!)は売り切れ。購入したCD版は1500円。ちなみにDG-10は“Device Girls”の略らしい。
↑DG-10シングルのオモテ面。ちゃんとしたカラーレーベルで凝ったつくり。3人のキャラはアナログシンセの音にかかわる回路を擬人化している。左から、VCOタン(ボルテージ・コントロール・オシレーター/基本波形をつくる発信器)、VCFタン(ボルテージ・コントロール・フィルター/波形を加工する回路)、VCAタン(ボルテージ・コントロール・アンプリファイア/音量を制御する回路)。各回路の説明はWikipediaより引用。
ちょっと質問もしてみました。
週アス「何枚くらい持ってきたんですか?」
ブースの人「たぶん300枚くらい。(開始直後の)今の時点で半分くらい売れちゃいました」
週アス「一般のお店でも買えます?」
ブースの人「とらのあなさんで委託販売しますよ。」
ということで、イベントに来られなかった人はとらのあなに走れ!! ってことですね。当然イトーも1枚購入。
そうこうしてるうちに、1組目のL-eyeさん、bakerさんの演奏が開始……って、キックの音が太ッ!! ニンテンドーDSだけでこんな音が鳴るの?? と驚くほどの、内臓にビリビリくる超ファットなビート。凄い凄いよDS-10。
進行はひとりあたり、だいたい5分程度の曲で次の人にバトンタッチしていく感じ。合間合間に佐野さん&岡宮さんによる軽妙すぎるMCが入り、その度に会場が沸きまくります。佐野さん、MCうまいっすねー。アキバの週アスライブにも出てもらいたいくらい。
そんなわけで、当日のタイムスケジュールと編集した動画を。
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L-eye & baker
DSi to Orchestra
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がりばぁ と こびっつ
(神奈川子ども会連合会)
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KORG金森
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松前公高
with KORG MS-20,MS-50,SQ-10
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■DS-10お誕生会 Live(前編)
(L-eye、baker、Suttoko-Dokkoy、mryat、CardiacTrance、DSi to Orchestara、Gospely)
■DS-10 お誕生会 Live(中編) 若草レコード
(公開処理中! しばらくお待ちを)公開しました!
■DS-10 お誕生会 Live(後編) Denkitribe
■チラ見せ!! DS-10 PLUSデモ音源(KORG金森氏)
■DS-10お誕生会 ハッピーバースデー合同演奏
(ちなみにこれらの動画は、すべてソニーのサイバーショットHX1で撮影。例によってハイビジョン記録してます)
実は残念なことに、位置取りが悪く音割れがひどいため編集でほぼカットしちゃった人(L-eyeさん、bakerさん ごめんなさい)や、機材のバッテリーの都合で撮れなかった人(KORG金森さん以降のほとんどの人)が出てしまいました。ゴメンナサイ。次回はバッテリー2本体制で挑みます。
個人的にも打ち込み音楽が好きなのでDS-10の動画は前々から見てたんですが、ドラクエ9と同じ機材で、こんなに緻密なサウンドが創り上げられるっていうのは、やっぱり驚きですよ。クラブの大音量スピーカーで鳴らしても音がまったく負けてないというのも。
iPhoneの音楽アプリは色々試してますけど、ポータブルという点で似ているようでいて、それらとも全然違う。というのは、DS-10の場合は自由度高いアナログエミュレーション音源と、シーケンサー、さらにWiFiによる他のDSとの演奏同期機能というパッケージングが、高い完成度で実現できています。そして、価格も非常に手ごろ。初心者への使いやすさにも、一応配慮したつくり。解説本もある。
iPhoneアプリにも、シーケンサー(BeatMaker)とアナログふう音源(Noise.ioなど複数)は個別に存在します。が、かなり根気を持って挑まないと、同じレベルの作曲はできないでしょう。特に相互の連携、操作性という面では大きな隔たりがあるのが事実です。
この違いは、ハードの性能というよりは、DS-10と同じだけの開発コストを割けない(売れ筋アプリの単価も低い)ということでしょうけどね。
逆にiPhoneには、往年のリズムマシンの銘機TB-303を模したDB-303など、ちょっと遊ぶにはデキが良すぎる小物アプリが数百円から豊富にあるのがいいところ。音楽アプリどうしの標準通信規格がないために、連携が取れない(同期信号を共有できない)というのが、いまのところいちばん残念な部分です。
個人的には、次回のイベントには、ぜひ海外のDS-10使いの人も呼んで欲しいなーと思いました。言葉は通じないけど、DS-10をリンクさせたセッションでは通じ合ってるって、なにかイイじゃないですか。
ちなみに、この日、デモ音源が披露されたDS-10の後継ソフト『DS-10 PLUS』は9月17日発売とのこと。大人の科学マガジンが付属する“Limited Edition”には、YMOのライディーンを再現したデータが付属するそうですよ(これがお誕生会でのサプライズ)。動画を見て「ヤバい、欲しい!!」って人は、Amazonで予約をどうぞ!
KORG DS-10 PLUS Limited Edition(「大人の科学マガジン」制作ガイドブック同梱)
(イトー)
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