テレビ東京系の深夜バラエティー番組『ゴッドタン』(水曜深夜24:12、公式サイトはこちら)は、斬新なアイデアと練りこまれた企画でお笑い好きからの熱い支持を受けている。なかでも芸人たちがオリジナルの歌を披露する“マジ歌選手権”は、DVDもバカ売れの人気企画だ。
お笑い芸人が歌で満員の客席を熱狂させた!
そのマジ歌選手権がスタジオを飛び出し、7月16日に東京・日本青年館大ホールにおいて『ゴッドタンまさかのマジ歌マジライブ』として本物のライブを開催! 週刊アスキーでは、チケットが即完した人気ライブの舞台裏を、リハーサルを終えたばかりの“マジ歌シンガー”たちに聞いてきたぞ。
↑マジ歌ライブの出演者たち。前列左から劇団ひとり、バナナマン 日村、
東京03 角田。後列左からテレビ東京松丸アナ、バナナマン 設楽、
おぎやはぎ 小木、おぎやはぎ 矢作、東京03 豊本、東京03 飯塚。
芸人目指すのとミュージシャンやるのは紙一重
週アス:まず、ライブの開催が決まったときの印象を教えてください。
バナナマン日村:とにかくビックリしました。日本青年館ってデカい会場じゃないですか。そんなところでライブやるなんて思ってもみななかったけど、チケットも売れたっていうし、『ああやっちゃうんだなあ』って感じでしたね。
↑歌のみならず、インタビューへの受け答えもマジだった、
バナナマン 日村勇紀。
週アス:マジ歌ライブでは出演者のうち3人がギターを弾いてますが、芸人さんでギターを弾ける方って多いんでしょうか?
劇団ひとり:多いですよ。以前、芸人音楽ライブってのを夜中にクラブでやってたんですが、10組以上のバンドが参加して、みんなギター、ベース、ドラムができる連中なんですよ。芸人目指すのとミュージシャンやるのは紙一重で、どっちにしろ女にもてたいってところから始まってる。
↑ときには真剣に、ときには場を茶化しながら、マジ歌への思いを
語ってくれた劇団ひとり(左)。
東京03 角田:ボクはミュージシャンになりたいって思っていたこともありましたから。まあギターが上手いって言っても、長渕剛さんには敵わないっす(一同爆笑)。
↑そのハイレベルなギタープレイとレベルの高い楽曲で、一躍人気
マジ歌シンガーになった東京03 角田晃広。
おぎやはぎ 矢作:ギターだったら、豊本くんもウマいんですよ。
東京03 豊本:ボクは歌が下手なんですよ。マジ歌の企画なのに、歌が下手だから審査員側なんです。
週アス:だったら角田さんとツインギターというのは?
豊本:その前にマネージャー(※)が出てきちゃったから。ヤツはホント化け物ですよ。
※マジ歌ライブで東京03角田をサポートする大竹マネージャーのこと。一見クールで物静かな大竹マネは、初登場時に華麗なピアノを披露して話題となり、続いての登場時にはトランペットを、そして最新回ではベース(しかもチョッパー!)を弾きこなし、いまやマジ歌ライブに欠かせない存在となっている。
↑『まさかのマジ歌マジライブ』でトラン
ペットを演奏する大竹マネ。
週アス:そこを聞きたかったんですが、大竹マネって本当のマネージャーさんなんですか?
豊本:本物ですよ。
ひとり:ええ、あれ仕込みでしょう?
角田:仕込みじゃないって! 本当に人力舎のマネージャーなんですよ。
日村:でも仕込みだって思われるよねえ。みんなそう思ってるもん。
紙に歌詞とコード進行を書いておいて、それを演るだけ
週アス:このマジ歌ライブが始まったキッカケを教えてください。
日村:もとはオークラ(※)っていう放送作家が考えた企画なんです。彼とは昔から、みんな仲がいいので。
※オークラ氏はゴッドタンのほか、『はねるのトびら』など数多くのバラエティー番組を手がける人気放送作家。バナナマンのDVDにも関わっている。
週アス:オリジナルソングを覚えるのは大変じゃないですか?
日村:実はそんなに覚えてない(苦笑)。紙に歌詞とコード進行を書いておいて、それを演るだけ。ボクは難しいコードとか極力省いてますしね。細かく見るとミスってるところもあるけど、画面では演出もあるしわからないってのもあるんじゃないかな。
↑ステージでは“ヒム子”に扮し、女の子の気持ちを
歌い上げた日村。後ろでコーラスを付けているのは
ゴッドタンに咲いた可憐な花として人気の松丸アナ。
週アス:審査員の皆さんの牛乳の吹きっぷり(※)も見事ですよね。
※マジ歌ライブでは審査員が牛乳を含み、マジ歌の面白さに耐え切れず牛乳を吹いてしまうと“アウト”となり、歌が強制終了される仕組み。
設楽:牛乳はいらないんじゃないかって意見もあるけど、牛乳がなかったらボクらは必要なくなっちゃうから。あれ、上手く吹ける人と吹けない人がいるんですよ。ボクは別の番組で似たような企画があって、そこで吹き方を習得したんですよ。
矢作:それだと、ワザと吹いているみたいでしょ(笑)。
↑隙のないトークでマジ歌シンガーを盛り上げる
設楽(左)と矢作。設楽の絶妙なコメントと、矢作の
巧みなMCが、マジ歌ライブを陰で支えている。
奇抜な衣装は曲を表現するための手段
週アス:審査のときまで歌は知らないんですか?
設楽:知らないですね。
日村:相方にも教えてないです。
設楽:なかでも劇団ひとりだけ、全然次元が違う。いつも出オチみたいな感じ。
ひとり:衣装込みのエンターテイメントというか、聖飢魔IIさんと考え方は一緒というか、あれはボクの皮膚みたいなものなんで。
↑歌のみならず、トータルなステージングで魅せる
劇団ひとり。話題の原始人姿は、本放送でぜひチェックを!
週アス:回を追うごとにメイクがバージョンアップしていますよね。最新の原始人などはすごい完成度ですが。
ひとり:あれも別に笑わせるつもりはなくて(一同笑)、曲をいちばん表現できるのが何かって考えたら、アレかなって。
週アス:衣装は毎回、ご自分で考えるんですか?
ひとり:実はボクも当日まで知らなくて(一同爆笑)。メイク中はどんな格好になっているかもわからないから、メイクさんにおまかせですね。モニターを見てやっと客観的にわかるっていうか。
週アス:原始人のときは声まで違いますけど、メイクされると人格が変わるとか?
ひとり:人格はあくまでクールで変わらないです。
矢作:あれでクールなんだ(笑)。
いろんな仕掛けがあるので一瞬たりとも見逃さないでほしい
週アス:それでは、マジ歌ライブに向けての意気込みを聞かせてください。
日村:人前で歌えるなんて、この先ほぼないと言っていいと思うんで、思い出として楽しみたいです。緊張しているとつまらなくなっちゃうから、お客さんもふだんより高いテンションで来てもらいたいですね。
ひとり:みんなで一所懸命なにかを一緒にやるのは初めてなんで、スタッフさんも含めて一致団結してやるイベントだってことが楽しい。
角田:一度は歌手になりたいと思ったこともあるし、1500人の前で歌えることなんて今後ないと思うので、のびのび元気に歌いたいと思います。
東京03 飯塚:ボクらは牛乳を含んで審査員をやるんです。角ちゃんのCDデビューがかかっていて、牛乳吹いたらデビューできない。だから吹かないように頑張りたいです。
おぎやはぎ 小木:ボクはプレッシャーもないし、ホント楽しみにしてますね。客席からヘンな人が上がってきたら止めるという、SP的な役割とかね(笑)。
矢作:今回は大事なライブなんで、目標というかエド・サリバンみたいなショーにしたいなあと。あんな感じのイメージでやっていきたいですね。
松丸:今日は通しでリハーサルをやったのですが、いろんな仕掛けがあってあっという間だと思うので、一瞬たりとも見逃さないでいただきたいです。ライブならではのゴッドタンの楽しみ方というのもあると思うし、楽しみにしていただきたいですね。
↑百戦錬磨のお笑い芸人たちと渡り合い、番組を
しっかりと締めてくれる松丸友紀アナ。インタビュー中も
会話が脱線しそうになると、交通整理を買って出てくれた。
◆お知らせ◆
『ゴッドタンまさかのマジ歌マジライブ』 2週連続で放映!
7月16日に開催された『まさかのマジ歌マジライブ』がテレビでも楽しめます。放映は7月29日と8月5日の2週連続。まだゴッドタンを体験したことのない人は、これを機にチャンネルを合わせてみてください。
※一部地域では放送時間が異なります。詳しくは番組の公式サイトでご確認ください。
(編集部 カゲ)
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