MSがMWC2009で発表したWindows Mobile 6.5(以下、WM6.5)。日本での展開についてキーパーソンに直撃インタビューしてまいりましたっ!
↑マイクロソフト モバイルコミュニケーション本部長、越川慎司氏。
──ズバリ、WM6.5のミリョクは?
WM6.5はスタイラスペンではなく、指で操作しやすいようにUIを設計し直しています。また、Internet Explorer MobileにPC同等のエンジンを採用することで、サイトの再現性を高めています。Flash、Silverlight2も標準で備わっておりますよ。
──あの~「ウィンドウズケータイ」って、もう言わないんですか?
いえいえ(笑)、あの呼称は日本独自の展開でして、無くなるわけではないんですが、ワールドワイドでは今後、“Windows Phone”と言っていきます。
──考えてみれば直訳ですねw WM6.5搭載端末って日本ではいつ買えるんでしょう?
日本が遅れるということはなく、世界同時となります。今年10月~11月にかけて出てくるはずです。
──絵文字って対応されないんでしょうか?
現在、ソフトバンクさんをはじめ、キャリアさんとメーカーさん側で対応していただいておりますが、今後もこの流れになりそうです。我々としては、ドコモさんのMMS対応を含め、積極的に働きかけていくつもりです。
──日本語版の画面をぜひ見たかったのですが……。
日本語版は4~5月頃に完成する見通しですので、もう少々お待ちください。
──(MWC2009で)展示されていたWM端末は独自シェルでカスタマイズされたものが目立ちましたが……。
独自シェルは基本UIのみで、システムの設定項目などでは指での操作が困難な場面もありましたが、WM6.5ではこういった問題も解消されますので、全体の完成度はさらに上がっていくはずです。
──“My Phone”、“Windows Marketplace”2つのサービスも発表されましたが、日本での展開は?
もちろん、予定しております。My Phoneに関してはWM6.1端末のユーザーさんもご利用いただけるようになります。マーケットプレイスはWM6.5端末のみとなります。いずれも10月以降、WM6.5端末のリリースと同時期にサービス開始の予定です。
※My PhoneはWindows PhoneのPIMデータを自動でバックアップし、PCや他の端末との同期を可能にするクラウドサービス。Marketplaceは、サードパーティー製アプリケーションのダウンロード販売を提供するサービス。
──My Phoneの利用は無料ですか?
はい。IDはWindows Liveと共通となります。複数のWindows Phone、PCを登録しデータを同期することができます。ただし、取り扱えるデータ容量は1ユーザー計200MBまでとなっております。追加の容量を有償で提供するかなども検討中です。
──Marketplaceの開発者側から見たミリョクは?
アップルのAppStoreはアプリ登録の審査が非常に厳しく、対照的にグーグルのAndroid Marketは審査を行わないとしています。我々のMarketplaceはAppStoreとAndroid Marketの中間的な存在を目指しています。審査は行なうが、あくまでセキュアであることを重視し、あまり厳しくせず、市場が潤うよう努めます。
──Marketplaceの課金はどうなるのでしょう?
クレジットカード決済の予定ですが、通話料で一括請求できるようキャリアさんとも協議中です。
──どうも、ありがとうございました。
ウィルコムから最初のウィンドウズケータイが出たのって、2005年なんですよね。まだたった4年……。ずいぶんと端末の選択肢も増えて、うれしい限り……のはずが、なぜか周りはiPhoneばっか……。でもWM6.5は要注目ですよ! とくに無料のモバイル同期サービスを待ち望んでいた人とっては、My Phoneのサービス・インは待ち遠しい限りでは?(ACCN)
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