これ、Vistaのバグだと思うんだけど、SP1を入れても修正されてないようなので、記録の意味も含めて書いておきます。
Vistaをインストールしたあとの標準状態では、画像ファイルをダブルクリックすると、“Windowsフォトギャラリー”が開いて、画像を見れる。
↑これはVistaに最初から用意されている“サンプルピクチャ”フォルダー。ここで、左上の“アンテロープ”というファイルをダブルクリックすると……。
↑“Windowsフォトギャラリー”が開いて、画像を見ることができる。
さて、ここで、Windowsフォトギャラリーの下のほうにある“次へ(右矢印)”ボタンを押すと、どうなるか。実際に押してみると、サンプルピクチャフォルダーで表示されているファイルの右側にある“オオハシ”が表示される。
↑“アンテロープ”の右隣にあった“オオハシ”が表示された。
ボタンの向きも右方向だし、これはとても自然。
さらに、“次へ(右矢印)”ボタンを押し続けると、フォルダー上で右端まで表示したら、下の行(?)の左端を表示する。ちょうど横書きの文章を読んでいるような順番で、次々に画像が表示される。
↑こういう順番で画像が表示されていく。
ここまではなんの問題もない。
ここで、フォルダーの自動整列をやめてみる。
↑フォルダー内のなにもないところで右クリックし、“表示”メニューのサブメニューとして表示される“自動整列”をクリック。“自動整列”の左のチェックをはずす。
このとき、“自動整列”のすぐ下の“等間隔に整列”にチェックが入っていなければ、整然とならんだファイルをちょこっとだけ(列を乱すように)移動させることができる。
↑右下の“小川”を少しだけ上にずらしてみた。
さて、この状態で、もう一度“アンテロープ”をダブルクリックしてWindowsフォトギャラリーを開き、“次へ(右矢印)”ボタンを押すと……。
↑表示されたのは“オオハシ”ではなく、“砂漠の風景”。
えぇぇぇぇぇっっ!? なんと、右側ではなく、なぜか下側にある“砂漠の風景”が表示される。“次へ(右矢印)”ボタンを押し続けると、フォルダー内の下端の画像までいったら右の列の上端(つまり“オオハシ”)、というように画像が表示され続ける。
↑こういう順番で画像が表示されていく。
どうやら、さっき“小川”を少しだけ動かしたのがキモらしく、動かさなければ、“次”の方向は右のままだった。
さらに。この状態から、サンプルピクチャフォルダーの上のほうにある“名前”、“撮影日”、“タグ”などの書かれた項目をクリック。たとえば、“名前”をクリックすると、フォルダー内の画像ファイルがファイル名の順番に並べ替えられる。もともと名前順に並んでいた場合は、一見なんの変化もないように見えるが、さきほど、少し上にずらした画像も、位置は変わったがきちんと列に沿うように整列されていた。
↑“名前”を押したところ。“小川”(赤矢印)も整列した。
で、もう一度“アンテロープ”をダブルクリックしてWindowsフォトギャラリーを開き、“次へ(右矢印)”を押すと、今度は、最初のように右隣の“オオハシ”が表示される。
意味がわからない。たとえ“仕様”だとしても、こんな仕様にする意味がわからない。
デジカメ写真を整理しているとき、次に表示されるのが、右の画像か下の画像か意識しながら見なきゃいけないのか? あるいは、常に右が表示されるよう、“名前”で並べ替えてから見なきゃいけないのか?
実はこの件は、以前にそのほかもろもろの要望といっしょにマイクロソフトに文章で指摘したことがある。そのときの答えは、
「ご指摘いただいた不具合のいくつかはすでに当社でも把握しており、直すべきものは今後必ず修正します。云々」
とのことだった。マイクロソフトにとっては“直すべきもの”に入らないということなんだろうか?
(加藤兄)
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