ASUSは1月16日に、ASUS本社にて「CES 2020」で発表された新製品群の説明会「ASUS APAC CES 2020 MEDIA Summit」を開催しました。筆者は本イベントの招待を受けて参加したので、多数の製品群のなかから特に日本市場に投入される可能性が高いと思われる注目製品のファーストインプレッションをお届けいたします。
まずは14インチクラムシェル型ノートPCのなかで世界最軽量をうたう「ASUS ExpertBook B9」です。
ExpertBook B9は14型フルHD液晶ディスプレー(1920×1080ドット、sRGB 100%、NTSC 72%、非光沢、300cd/平方m)を搭載したクラムシェル型ノートPC。画面占有率94%の4辺ナノエッジ仕様とすることで本体サイズは320×203×14.9mmを実現。
またマグネシウムアルミニウム合金より38%強く、16%軽いというマグネシウムリチウム合金を採用することで0.87kgという軽量なボディーに仕上げています。
薄型、軽量ボディーでありながら、「MIL-STD-810G」の落下、衝撃、振動、砂塵、高温、低温、高度、湿度テストをクリアー。実際実機のパームレスト部を握って上下に振ってみましたが、剛性の高さを実感できました。
なおせっかくノートPC本体が軽くても、ACアダプターが大きく、重ければすべてが台無しですが、ExpertBook B9にはクレジットカードより面積の小さな66×66×28.5mm、222gのUSB Power Delivery対応ACアダプター「Ultra small 60W charger」が用意されています。これよりも小型、軽量なACアダプターがほしい場合は、サードパーティーのGaN対応ACアダプターを選びましょう。
さて、主なスペックは以下の通り。
CPUはCore i7-10510U/Core i5-10210U、メモリーは8GB/16GB(オンボード、LDDR3-2133)、ストレージは最大4TB SSD(M.2スロット×2)。インターフェースはUSB 3.1 Gen 1 Type-C(Thunderbolt 3)×2、USB 3.1 Gen 2 Type-A×1、HDMI×1、micro HDMI(有線LANアダプター用)×1、ヘッドフォンジャック×1が用意。
ワイヤレス通信にはWi-Fi 6(11ax)とBluetooth 4.2に対応します。モバイル性能に優れているだけに、WWANモデルがラインナップされないのはちょっと残念です。
バッテリーは前述の通り、最大10~12時間動作をうたう33Whr、最大20~24時間動作をうたう66Whrの容量が用意されます。なお長時間バッテリー駆動を実現するため、利用するアプリによってディスプレーのリフレッシュレートを可変させる「Panel Self Refresh Technology」が導入されています。
薄型、軽量ノートPCというとなにかを我慢するというのが通例ですが、剛性の高いボディー、モバイル用途に十分なバッテリー駆動時間、快適な打鍵感のキーボード、Thunderbolt 3やWi-Fi 6対応などなど、ExpertBook B9はスキのないマシンに仕上がっています。日本発売を前向きに検討していることなので、正式な発表が待ち遠しい一台です。
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