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太陽光で充電できるソーラーパネル搭載ワイヤレスヘッドホン、CES JBLブースで展示

2020年01月10日 20時00分更新

 ハーマン・インターナショナルが展開するオーディオブランドのJBLが、ヘッドバンドに内蔵するソーラーパネルに充電できる“USB充電不要”のワイヤレスヘッドホン「JBL REFLECT Eternal」を、クラウドファンディングを通じて開発中だ。どんなヘッドホンになるのか、担当者に話を聞いた。

光充電機能を搭載したワイヤレスヘッドホン「JBL REFLECT Eternal」

 オンイヤースタイルのヘッドホン、REFLECT Eternalは、ヘッドバンドの表側に載せたソーラーパネルチャージャーに、屋外の太陽光や室内での自然光を当て続けることで本体のバッテリーが充電できるため、「バッテリー切れの心配が要らないユニークなヘッドホン」であると、ハーマン・インターナショナルのヘッドホン/ライフスタイルオーディオのGlobal Category Director、デーモン・ジョンソン氏が企画意図を説明する。

 自然光を活用する充電技術は欧州を中心にグリーンテクノロジーの一つとして数年前から注目度が高まっており、スマホやIoTデバイスに組み込んだ製品を各社が開発している。筆者が知る限りではワイヤレスオーディオに組み込まれた事例はこれが初めてだ。

ヘッドバンドに折り曲げ可能なソーラー充電シートが組み込まれている

 ハーマンは本機を、Indiegogoのクラウドファンディングを通じて、支援者の声を吸い上げながら改良を加え、今年の秋出荷に向けて開発を進めている。

 光充電の技術にはスウェーデンのスタートアップであるExegerの「Powerfoyle Technology」が使われている。折り曲げ可能なソーラー充電シートはヘッドバンドへの組み込みが容易で、充電効率がとても高いのだとジョンソン氏は話す。

ハーマンでヘッドホン製品を担当するデーモン・ジョンソン氏

 例えば装着したまま5万ルクスの太陽光(一般的には冬の日の晴天時が目安)を2時間ほど浴びさせれば、1時間ほどはUSB充電不要で音楽リスニングが可能だという。

 なおバックアップとしてUSB充電にも対応しており、15分の急速充電で2時間の連続音楽再生が可能だ。

 カラバリはグリーンとレッドの2色が用意される。40mm口径のドライバーを搭載するヘッドホンは、JBLのシグネチャーサウンドを基準に音をチューニングしている。ハンズフリー通話やGoogleアシスタント、Amazon Alexaとの連携も可能。本体はIPX4相当の防滴対応になっている。

 クラウドファンディングの完了後、JBLのレギュラー商品として量産化も予定。価格は149ドル(約1万6000円)を想定しているそうだ。

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