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ラスベガス・コンベンションセンターに大型ブースを出展

シャープが8Kカメラ搭載5Gスマホの開発明かす、CES 2020

2020年01月09日 23時30分更新

シャープによる、マイクロフォーサーズの8Kカメラ。驚きのコンパクトさだ

 世界最大のエレクトロニクスショーCES 2020が米ラスベガスで、現地時間の1月10日まで開催中。シャープは期間中、メイン会場となるラスベガス・コンベンションセンターの自社ブースにおいてプレスカンファレンスを実施。同社の取り組みや、今後の事業計画を公開した。

 同社がはじめに説明したのが「8K+5GとAIoTで世界を変える」という事業ビジョンだ。これは、ディスプレーやカメラモジュールといった「デバイス」、8Kや5G、AI、IoT、Robotといった「コア技術」を活用し、8つの事業分野(「Industry」 「Security」「Smart office」 「Entertainment」 「Health」「 Automotive」「 Education」「Smart home」)の創出に取り組む姿勢を表現している。

シャープが提案する8K+5Gによるエコシステム

シャープはメイン会場に大型ブースを出展している

 CES 2020の同社ブースでの出展のテーマは「Realize(発見、気付き)」。これは、未来のスマートライフに向けた「8K+5Gエコシステム」と「AIoTワールド」のユーザー体験を表現するものとして用いられている。

 今回、特にトピックが多かったのが、8K+5G関連の事業だ。まず同社は、昨年よりたびたび開発を伝えていたマイクロフォーサーズ規格の8Kカメラをブースに展示。これは、2019年の国際放送機器展「NAB Show」などでも展示があったコンセプトモデルだが、今回展示されたプロトタイプは、かなり製品版に近い印象を受けた。

 担当者は「マスコミのサブカメラとしてや、大型カメラで対応がしにくい環境での利用、また、YouTuberにも試してほしいと思っています。

 大型のプロ向けの8Kカメラは、数百万円以上するのが普通ですが、このモデルは5000ドル前後での販売を見込んでいます。ハイアマチュアの方にも『この価格なら』と思ってもらえるラインに設定しています」と、このカメラの主なターゲットについて話した。

次世代の8K映像編集システムを提案

 合わせて展示したのが、ノートPC、外付けのビデオカード、8Kディスプレーを組み合わせた8K編集システム。

 これは、自宅では8Kディスプレーを確認しながら、高解像度な映像の編集に耐えられるビデオカードによるパワフルな編集を利用しつつ、外出先での作業が必要な際は、ノートPCのみを取り外して携帯するという、次世代における8K映像編集のワークフローを、同社がコンセプトとして提案したものだ。現時点では、どのようなパッケージで販売するかなど、詳細はまだ決まっていない。

8Kカメラを搭載する5Gスマホ

8Kカメラを搭載する5Gスマホの開発を明かした

 合わせて同社では、8Kカメラを搭載する5Gスマートフォンを開発していることを明かした。開発を進めていること以外の詳細は語らず、8K映像をスマートフォンで撮影し、5G網で配信するといった、次世代のスマートフォンの使い方を提案するにとどめた。

120型の8Kモニターや、巻き取り式のサイネージディスプレーなども参考展示した

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