モトローラの曲がるスマホを試す
世界最大のエレクトロニクスショー「CES 2020」が、現地時間の1月10日まで米国ラスベガスで開催中。レノボの展示ブースには、縦方向に折りたためるフリップ型のスマホ「RAZR」が展示され、自由に触ることができた。
2019年の11月に発表されたスマホ。2000年代に発売し、世界中で大ヒットした「RAZR」シリーズの名称を冠し、形状も当時のモデルを意識したデザインを採用している。
開いた状態でのサイズは、幅がおよそ72mm、高さがおよそ172mm。ディスプレーのアスペクトは21:9で、多くのスマートフォンよりも、やや縦長のプロポーションになっている。なおかつ、厚みが7mm前後となり、非常に薄く、当時のRAZRを思わせる。閉じた状態では幅がおよそ72mm、高さがおよそ94mm、厚みが14mmとコンパクト。長さがない分、ポケットなどに入れての携帯が快適そうに思える。
最大の特徴は、6.2型(879×2142ドット)の、フレキシブルOLED(有機EL)を搭載する点。折れ曲がる部分に継ぎ目などはなく、開いていればノーマルなスマートフォンのように扱える。
また閉じた状態では、背面に2.7型のOLED(600×800ドット)を搭載。ちょうど、ガラケー時代の「サブディスプレー」のような役割を果たせる。
スペックは、Snapdragon 710(2.2GHz、オクタコア)、6GBメモリー、128GBストレージ、16メガカメラ(イン5メガ)、指紋センサー、2510mAhバッテリー、Android 9など。16メガピクセルの「ナイトビュー」機能に対応したカメラを、背面のフラップ部分に搭載する。
米国では発売が決まっており、価格は1500ドル。
なおモトローラの親会社となるレノボは、フレキシブルのOLEDを採用したPC「ThinkPad X1 Fold」をCES 2020で発表している。他社もディスプレーが折れ曲がる仕様のPCや、コンセプトモデルを発表しており、今後はフレキシブルディスプレーが、新製品のひとつのトレンドとなるかもしれない。
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