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猫保護シェルターは猫の撮影方法が学べる

2020年01月08日 10時00分更新

良い写真を撮りたくば
猫の習慣を知るべし!

 「猫の習慣」に詳しくなる。猫を飼ってる人は百も承知だけど、室内で猫を撮りやすい、日差しがいい感じにはいってぽかぽかして明るい時間帯は……、お昼寝の時間。邪魔してはいけません。

はじめてqueueに足を踏み入れたとき、みんな寝てました。起こさないようにそっとiPhoneで……でも気配を感じて目を開けてる猫もおりますな。2019年1月 アップル iPhone XS

 まあ元気な子猫は興奮してエネルギーが切れるまで遊んだりするのでアレだけど、大人の猫は昼寝を欠かさない。そして15~16時くらいにのそっと起きてくるのが普通だ。

 「猫との遊び方がわかる」。だいたいにして、こういうところには猫と遊ぶためのグッズがいっぱい用意されてるのだ(逆に持ち込みは不可)。左手で猫と遊びながら右手で撮るって技もいいけど、いろんな人の猫との遊び方を見たり、上手に遊んでる人を撮らせてもらうのもいい。猫好きの友人と一緒にqueueへ遊びに行って知ったのだが、彼女、猫と遊ぶのが超上手いのである。達人レベル。何匹もの猫を一度に相手する姿もすごかったけど、もう羊飼いかと思ったくらい。

猫おもちゃの使い方が上手いので猫たちが集まってくるのだ。おもちゃの見せ方と隠し方が上手い。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 なんと背中の見えないところの猫までコントロールするのだ。猫は見えているモノが急に隠れると気になって探しに来るので、こうして出し入れすると食いつきがいいのである。

背中のフードをうまく使って背後の猫をコントロールしているの図。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 猫と遊ぶのが得意な友人がいると楽しい。

 「シャッタースピードと絞りのコントロール」ができるようになる。室内なのでオートで撮るとどうしてもシャッタースピードが遅くなる。そのまま遊んでる猫を撮ると猫がブレちゃう。でもシャッタースピードをあげるとその分ISO感度も上がって画質がちょっと落ちるので、必要な時以外は上げたくない。

 かくして、セッティングを考えるようになる。わたしは室内で遊んでる猫を撮るときはシャッタースピード優先にして1/250秒を目安にしてる。できるならもっと速くしたいけど、室内だとなかなか難しいからね。

シャッタースピード優先にして1/250秒でおもちゃに手を出した瞬間。2019年1月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

子猫は箸が転んでもとびつくお年頃。とにかくじっとしてないのでシャッタースピードを上げて楽しみたい。これは1/500秒で。2019年6月 パナソニック LUMIX DC-G99

 このように、猫と戯れつつ、猫撮影のコツを実践で学べるっていうよい場所なのだ。保護猫シェルターって一番の目的は里親探しなのだけど、猫を飼えないところに住んでるからここで猫成分補給って人も歓迎だそうです。みなそれぞれいろんな事情を抱えつつ、里親を待っております。

撮影場所:保護猫シェルター QUEUE
https://hogonekoqueue.amebaownd.com

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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