ケーブル1本でオフィスとモバイル環境を切り替え
VAIOでは、12.5インチ液晶搭載の「VAIO Pro PJ」と14インチ液晶搭載の「VAIO Pro PK」の2トップが、USB 3.1 Gen 2(10Gbps)の高速データ転送とUSB PDによる充電、さらに映像出力に対応したUSB Type-C端子を搭載している。ただし、映像はDisplay Portのみ対応なのでThunderbolt 3のみ対応したディスプレーでは表示できない。
こうしたUSB Type-C端子を搭載することで、モバイルワークでのメリットが生まれてくる。たとえば、オフィスと外出先とを行き来して働く場合、オフィスではセカンドディスプレーを使いつつ、電源につなげ、有線LANへ接続したり、大容量のHDDを接続したりなどモバイルノートPCを拡張して利用するケースが多い。
従来だと、専用のドックが用意されていて、ワンタッチで機能拡張できる仕組みを用意しているメーカーが多かった。それが、このUSB Type-C端子を利用することで、ケーブル1本でドックと接続が可能。外出時や帰社時はケーブルを抜き差しするだけで、オフィスモードとモバイルモードを切り替えられる。1本1本ケーブルを抜き差しするより圧倒的に時短につながるし、ドック専用の端子が底面にむき出しになっている必要もない。
VAIO Proシリーズは、各種インターフェースが装備されているため、機能拡張せずともディスプレーも有線LANも外付けHDDも同時につながるが、ケーブル1本で働くモードを切り替えられる利便性を考えると、ドックを導入するのは賢い選択だ。
また、ディスプレーにUSB Type-C端子が搭載されているモデルの場合、マシンの充電をしつつ、映像出力も可能にしてくれる。ディスプレーにUSB Hub機能も内蔵していれば、ドッグと同様に扱えるため、いまUSB Type-C端子搭載のディスプレーはかなり注目されている。
特にオフィス環境において、たとえばフリーアドレスを採用している場合、デスクにUSB Type-C端子搭載のディスプレーを設置し、USB Type-Cのケーブルだけ用意しておけば、誰もがセカンドディスプレーとして利用しつつ、電源も供給されるようになる。マシンの電源アダプターの心配も必要なく、デスク周りがスッキリとしたオフィス環境になる。
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