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古いマシンでもHDDをSSDへ換装すれば生き残れるのか?

Windows 7 EOS直前! BarraCuda 120 SSDへの換装でWindows 7マシンを蘇らせてみた

2019年12月28日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII編集部
提供: 日本シーゲイト

SSDへの換装は意外と簡単

 それでは、Windows 7マシンのHDDをSSDへ換装する手順を解説しよう。換装する場合の注意点として、先述のように底面のネジを外すだけで内部へアクセスできるマシンであること。そして、インテルのCPUならSandy Bridge(第2世代)移行だと、チップセットがSATA3(6Gbps)に対応しているため、換装による効果が最大化される。

 今回は、2012年に発売された「dynabook R732/F」を使って説明する。本マシンは、2コア4スレッドのCore i5-3320M(2.6GHz/最大3.3GHz)を搭載し、メモリーは4GB、ストレージはSATA2モデルの320GB HDDという構成だ。メモリーが4GBなため、それだけでもかなり厳しいスペックだが、ストレージをSSDに換装するだけでどれぐらい快適になるのか検証してみたい。

「dynabook R732/F」は、13.3インチのモバイルノートPC。Windows 8がちょうど登場した年だが、Windows 7モデルとして販売されていた企業モデル

今回、筆者の手元にあったセンチュリーの「裸族のお立ち台」を使ってSSDをUSB接続した

 まずはHDDからSSDへデータをコピーする。Seagateのサイトから「DiscWizard」をダウンロードしてインストール。起動すると左側のメニューからツールを選択して「ディスククローン作成」を実行すると、ウィザードが立ち上がり指示に従って進めていくだけだ。

「DiscWizard」のツールメニューから「ディスククローン作成」を選択する

クローンモードは自動でOK。

ソースディスクは、内蔵しているHDDを選択する。

ターゲットディスクは、BarraCuda 120 SSDを選択。今回は2TBモデルを使用している。

ターゲットディスクは、内容をすべて消されるため、使用していた場合は注意しよう。

実行するとコピーが始まる。今回の場合は1時間半ほどかかった。

 コピーが完了したら、電源を落として換装作業に入る。底面にある開けられるフタを外して、HDDからSSDへ換装しよう。この辺りは機種によってさまざまな構造のため、マニュアルがあればそれを参考に作業するといい。

 本マシンは、メモリーとストレージと別々にフタが付いていて、メモリーのフタを外さないとストレージのフタが外れないようになっていた。HDD自体は特にネジ止めされておらず、コネクターから外してBarraCuda 120 SSDに差し替えるだけ。あとはもとに戻して完成。2分もあれば完了する手軽さだ。

本マシンでは、フタを外してコネクターに差すだけで換装完了。

 換装したら、電源を入れると以前と変わりなくWindows 7が起動するはずだ。あとはWindows 10へアップグレードする。

 Windows 10はダウンロード版やパッケージ版などいろいろとあるが、今回はUSBメモリーで供給されるパッケージ版を利用している。ダウンロード版でも結局USBメモリーへコピーしなければならないので、その手間が省けるからオススメだ。

Windows 10のパッケージに入っているUSBメモリーを差して、中身を開く

 USBメモリー内をエクスプローラーで開き、「Setup」を実行。Windows 10のインストールが始まるので、指示に従って進めていこう。Windows 10のインストールが完了するまで、何度か再起動してそれなりに時間がかかるだろう。

データを残すかどうかの設定も可能。指示に従って進めていこう

 ただし、マシンによってはうまくアップグレードできないこともあるので注意が必要だ。その場合は、まっさらな状態でインストールすることをオススメする。今回の手順はWindows 7のデータやアプリをそのまま引き継いでWindows 10にするアップグレードだが、USBメモリーから起動することで、クリーンインストールが可能だ。過去の資産はすべて消えるため、アプリは新規にインストールし必要なデータはHDDからコピーするようにしよう。ちなみに、クリーンインストールしたほうが、より快適になる場合もある。

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