NECは1月15日、ビジネスPC「Mate」「VersaPro」シリーズの新製品17タイプ57モデルを発表した。1月21日から順次出荷開始する。
14型のスタンダードノートPCとして「VersaPro タイプVM」(税抜20万6500円から)を新投入。また、12.5型の軽量モバイルPCの機能を強化。タイプVHの後継となる「VersaPro UltraLite タイプVC」(税抜21万2000円から)として販売する。また、15.6型の「VersaPro タイプVE/VF」(税抜15万6500円から/オープンプライス)も新筐体にした。
OSはラインアップを通して「Windows 10 November 2019 Updae(1909)」を搭載する。また、タイプVM/VC/VG/VUなど一部は、自動アップデートのない“固定化モデル”で提供される「Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC」をサポートする。シンクライアントや、医療端末、工業用制御端末など、安定稼働を優先したい特定用途向けで、Windows 10から導入されたOSの自動アップグレードなく利用できる。
自由な働き方を意識、モバイルPCに注目
働き方改革を支援する上では「業務の効率化」に加えて、「テレワーク」がキーワードになる。そこでNECでは、「利便性」「モビリティ」「セキュリティ」の3点を重視している。例えばWeb会議を快適化する、ヤマハ製Audio Engineの搭載や生体認証などがそのあらわれだ。
ラインアップについては、従来から展開してきた12.5型~15.6型の従来フォームファクターに加え、すでに述べたようにオフィス内モバイルを重視した14型の機種(タイプVM)を追加。また、LTE機能を搭載する機種は、3大キャリアのSIMに対応する予定だ。
また、BTOで顔認証機能「NeoFace Monitor V5」の選択も可能だ。最新バージョンのV5では顔の特徴点の少ないマスクをしたままでも認証ができるようになった。マスクの有無を自動判定し、最適な照合処理をするため、食品加工や医療系など、常にマスクをした状態で働く職場でも顔認証を導入しやすい。
14型でオフィス内を持ち歩く用途に便利な「VersaPro タイプVM」
VersaPro タイプVMは重量1.48kgと、1kg台前半の軽さ。CPUは第8世代のWhiskeyLake-Uプロセッサーで、Core i5-8265U(1.60GHz)、Core i3-8145U(2.10GHz)の3つが選べる。ディスプレー解像度は1920×1080ドット。
フットプリントは、A4ファイルサイズで、書類などと同じ大きさで、フリーアドレスなどで利用される手提げかばんなどにも収めやすくした。VersaPro VXなど15.6型ノートとの比較で面積は約77%。一方で、ExcelやPowerPointの操作などは12.5型のモバイルノートより快適になる。文字サイズも12%ほど大きくなる。オフィスのデスクだけでなく、テレワーク時でも快適性を落とさずに使える。キーボードもキーピッチ19.4mm、キーストローク1.4mmと15.6型クラスのサイズを採用している。
本体サイズは幅326.8×奥行き226×高さ19.4mm。USB 3.0×2、USB 3.1 Type-C(映像出力、USB PDなどは非対応)、HDMI出力などを持つ。有線LAN端子は筐体の薄さよりも下に出っ張る形状だが、ゴム脚などの形状も調整して、使い勝手を損なわないようにした。 ヤマハ製Audio EngineによってWeb会議の音声を聴き取りやすく調整できる。約9.4時間のバッテリー駆動時間、有線LANの搭載なども重視した。
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