ここからは、より具体的な例を挙げて、HISモバイルの使い方のパターンを考えていこう。
一般的な使い方なら月2000円弱
通話定額付きでも月3000円を切る
まずはメインのスマホとして利用する場合。070/080/090番号の音声通話も可能な「音声通話付きSIM」で契約する。普段はSNSやアプリによる通話が中心で、動画は短いものをたまに……というレベルなら、月5GBもあれば十分足りるはず(動画は比較的高画質なもので、1GBで2時間程度が目安)。これならドコモ回線版で月1920円と、2000円を切る。今、大手キャリアを使っているなら、料金を比べてほしい。また、動画はほとんど見ないユーザーで、月2GBに達しない場合は、さらに料金を節約できる。
仕事やプライベートで、電話番号による音声通話をするのであれば、ここに「10分かけ放題定額オプション」を追加しよう。これは1回10分までの国内通話が定額になるオプションで月850円。大手キャリアで主流の1回5分より長く、このオプションをセットにしても月の支払いは3000円を下回る。
ほぼ通話のみという使い方や
データ専用のサブ回線という使い方でもオトク
さらに通話がメインでデータ通信はほとんど使わないのであれば、100MBでリミッターを設定しおけば、「10分かけ放題定額オプション」をプラスしても、月の支払いは1750円。100MBを使い切っても低速であれば通信できるので、メールやLINEのメッセージ程度ならなんとかなる。もちろんそれが不満なら、リミッターを上に移動して、通信速度を取り戻してもいい。
最後はさらにマニアックな使い方になるが、データ専用のサブ回線という使い方もありえる。量販店などで販売されていて、単体で購入できる「SIMフリースマホ」には、2枚のSIMを利用できる「DSDS(DSDV)」と呼ばれる機能に対応する製品がある。こうしたスマホでは片方のSIMは通話、片方SIMはデータ通信といった使い分けが可能だ。
メインで使っている大手キャリアのSIMでは少なめの通信量のプランで契約しておき、その通信量を使い切ったら、データ通信だけはHISモバイルのSIMに切り替える。HISモバイルのデータ通信SIMでは、100MBまでしか使わなかった月の料金は月180円、月5GBまででも月1200円。追加チャージする場合と比べて、相当安価だ。
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使った分だけの支払いで済む段階制でありながら、料金水準は定額制と同等。しかもリミッターの設定で払いすぎの心配もない。ユーザーのさまざまな利用パターンに対応できる、案外これまでなかった新しい形の格安SIMと言えるだろう。
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