週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

Wi-Fiでスマホと連携できるオウルテックのドラレコが使い勝手良し!

2019年12月25日 10時00分更新

強力なマグネットで取り付けしやすいマウント

 本機を取り付けるには付属のマウントを使うが、このマウントの造りがなかなか秀逸だ。というのも、マウント側にマグネットが装備されており、本体はこのマグネットによって固定されるからだ。多くのドラレコは直付けのマウントに組み込むように取り付けるのがほとんどで、これだと取り外すのが結構わずらわしい。それが本機の場合は、磁力が結構強力なので多少の力はいるものの、外す作業自体はとても簡単。落とすと大変なことになる小さなmicroSDカード込みで不安なく持ち帰れるのだ。

ガラス面に取り付ける取付ベースにはマグネットが備わり、本体の脱着を容易にしている。なお、本体は360度回転する

キットには本体とシガーライターDCアダプター、16GBのmicroSDカード。取付ベース、取扱説明書が同梱される

 しかもこのマウント、走行中の振動の影響をほとんど受けない。本体がスリムかつ軽量であることも一因と思われるが、もう一つの理由としてマウントがドライブレコーダー本体と一体化して装着されることも大きいと思う。試しにいつもブレブレの映像になるスリットが刻んである路面を走ってみたが、ほぼブレなく撮影できていたのには驚かされた。

 本体唯一のスイッチが、右サイドにある“緊急スイッチ”だ。このスイッチを押すことで上書きされないロック映像として保存される。スイッチを押すと「ロックします」という音声ガイドが流れ、録画中の映像が上書きされない「退避ビデオ」として保存される。また、衝撃を受けた際の録画もこの仕組みの下で動作し、衝撃に対する感度は3段階で設定が可能。なお、退避ビデオの容量は全体容量の30~50%内で設定できる。

夜間はノイズ少なめ
画角も広く録画できる

 それでは、記録される映像はどうか。昼間の映像は十分な鮮明さで記録できていた。画角は十分な広さを発揮する水平120度で、周辺の歪みが少なめ。対向車のナンバーも至近距離手前までは十分に読み取れる解像度は確保できている。輪郭や発色も自然で、映像としても十分に楽しめるクオリティーはある。

曇天下ではあったが、対向車のナンバープレートも鮮明に記録。画角も十分な広さを確保できている

 LED信号に関してはオウルテックのドライブレコーダーはすべて対策されており、OWL-DR901Wもそれは同じ。信号機の周波数と同期しないようにしているため、録画映像は50Hz/60Hz地域ともに点滅して撮影され、点滅させることで連続的な消灯を防止している。

 ただ、WDR(Wide Dynamic Range)機能によって逆光時もそこそこに強みを発揮するものの、トンネル内から外へ出る際は白飛びもあるし、この点で特に秀でるというわけではない。

※初掲出時、事実と異なる表現がありました。訂正してお詫びいたします(2019年12月26日)

トンネルから出たところを静止画でキャプチャー。輝度差が小さい曇天下でもやや白飛びが目立った

 夜間時の映像はノイズが結構少なめ。ライトを消して駐車場で撮影してもみたが、ノイズも増やさず自然な感じを再現。映像としては十分なクオリティーがあると感じた。ただ、夜間はシャッター速度が遅くなるためか、動いているものが捉えにくい。センサーのダイナミックレンジもあまり広くないようで、自家用の白ナンバーは白飛びしてほとんど読み取れなかったのが残念なポイント。

夜間はシャッター速度が遅くなるためか、動いているものが流れてしまって捉えにくくなっている

動画のクオリティーはかなり高い

【まとめ】スマホとWi-Fi連動で実力を発揮
ドラレコ入門用にも最適なモデル

 スタイリッシュなデザインはフロントウインドウ越しでも目立たず、それでいて違和感なく取り付けられる。映像クォリティも高く、ドライブの思い出を記録するにも十分な能力を発揮する。撮影した映像をスマートフォン経由でSNSなどにすぐに活用できるのもうれしい。フロント用だけでなくリア用としても十分な機能を発揮できるドライブレコーダーと言えるだろう。

イルミネーションも鮮明に捉え、全体としてバランスが良く、夜景の雰囲気は良く捉えている

ヘッドライトをオフにして撮影。暗めに映っているがノイズがかなり抑えられている

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります