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並べるとド級のインパクトの100万円分のPCパーツを、丁寧に素早く梱包する匠のワザをみた

100万円分のPCパーツを梱包、ドスパラ工場での作業に垣間見たこだわりがスゴイ

2019年12月09日 09時00分更新

配達時のバランスまで考えられた梱包
段ボールの箱のサイズは新しいPCパーツの登場によって結構変わる

ドスパラ工場勤務の梱包のエキスパート小林 淳氏にこだわりについて紹介してもらいながら、今回の100万円PCパーツの梱包作業をしてもらった

 ピックアップされた製品は梱包されて発送されるわけだが、今回ドスパラ工場の“梱包のプロ”であるサードウェーブ 生産物流統括本部 ソリューションビジネス部 戦略物流課 課長代理の小林 淳氏から梱包のこだわりについて紹介してもらった。

 梱包の作業でまず行なうのは、PCパーツに合わせた段ボールの大きさを決めること。作業台には段ボールのサイズごとの目安が書かれた紙があり、近くの柱には高さの目安となる紙が貼ってある。これにPCパーツを置いてみて、どの段ボールのサイズにするかを決定するそうだ。この工程により、段ボールを作った(テープを貼って箱にした)後にやっぱり入らなかったとなってしまい、時間が無駄になることを避けているのだ。

作業台の目安が書かれた紙で段ボールのサイズを決定。なお、最大はヤマト運輸の120サイズ

柱には高さの目安も貼ってある

大きめのPCパーツをおいて段ボールのサイズを決定

サイズが決まったらテープを貼って準備完了

段ボールにはシールを貼らずとも精密機械が入っているのがわかるようにロゴがプリントされている

 ちなみに、PCパーツは縦か横にして入らなければ箱のサイズを1つアップして、絶対に斜めに入れることはしないとのこと。また、Core i9やRyzenなど、最近のCPUの箱は明らかに従来より大きくなったが、こういったPCパーツの箱のサイズによって段ボールの高さが浅めから深めに変わったり、逆に浅くなったりと、PCパーツの箱のサイズによって、標準で用意する段ボールの箱のサイズも結構変わるのだという。

 段ボールのサイズが決まると、PCパーツを丁寧に入れていく作業に入る。ここでも入れらるだけ入れるのではなく、重い物から1つ1つ選定して入れていく。小林氏によると、重い物がどちらかに偏っていたりすると重心が真ん中にならないため、運送会社のスタッフや注文した人がバランスを崩して落としまう危険性があるからだそうだ。梱包の段階で配送時や到着後のバランスまで考えられているというのには、正直脱帽した。

大きいPCパーツは中心に入れるかと思いきや、重心を考えて写真のような配置に

真ん中などにもPCパーツを入れてバランスをとっていく

 サイズの大きな重いPCパーツを入れた後に、余ったスペースに小さなPCパーツを入れていく。ちなみに、バルク品と箱に入っている製品で使用する気泡緩衝材の袋が変わってくる。箱に入っていないバルク品のほうは、大きめのプチプチを採用する気泡緩衝材を使用している。逆に、箱に入っているPCパーツは、かさばらないように小さめのプチプチの気泡緩衝材を採用するとのことだ。

パーツの種類に合わせて使用する気泡緩衝材の袋を使い分ける

箱に入ったSSDなどは、段ボールのスペースなどに合わせて複数を1つの気泡緩衝材の袋に入れる

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