並べるとド級のインパクトの100万円分のPCパーツを、丁寧に素早く梱包する匠のワザをみた
100万円分のPCパーツを梱包、ドスパラ工場での作業に垣間見たこだわりがスゴイ
配達時のバランスまで考えられた梱包
段ボールの箱のサイズは新しいPCパーツの登場によって結構変わる
ピックアップされた製品は梱包されて発送されるわけだが、今回ドスパラ工場の“梱包のプロ”であるサードウェーブ 生産物流統括本部 ソリューションビジネス部 戦略物流課 課長代理の小林 淳氏から梱包のこだわりについて紹介してもらった。
梱包の作業でまず行なうのは、PCパーツに合わせた段ボールの大きさを決めること。作業台には段ボールのサイズごとの目安が書かれた紙があり、近くの柱には高さの目安となる紙が貼ってある。これにPCパーツを置いてみて、どの段ボールのサイズにするかを決定するそうだ。この工程により、段ボールを作った(テープを貼って箱にした)後にやっぱり入らなかったとなってしまい、時間が無駄になることを避けているのだ。
ちなみに、PCパーツは縦か横にして入らなければ箱のサイズを1つアップして、絶対に斜めに入れることはしないとのこと。また、Core i9やRyzenなど、最近のCPUの箱は明らかに従来より大きくなったが、こういったPCパーツの箱のサイズによって段ボールの高さが浅めから深めに変わったり、逆に浅くなったりと、PCパーツの箱のサイズによって、標準で用意する段ボールの箱のサイズも結構変わるのだという。
段ボールのサイズが決まると、PCパーツを丁寧に入れていく作業に入る。ここでも入れらるだけ入れるのではなく、重い物から1つ1つ選定して入れていく。小林氏によると、重い物がどちらかに偏っていたりすると重心が真ん中にならないため、運送会社のスタッフや注文した人がバランスを崩して落としまう危険性があるからだそうだ。梱包の段階で配送時や到着後のバランスまで考えられているというのには、正直脱帽した。
サイズの大きな重いPCパーツを入れた後に、余ったスペースに小さなPCパーツを入れていく。ちなみに、バルク品と箱に入っている製品で使用する気泡緩衝材の袋が変わってくる。箱に入っていないバルク品のほうは、大きめのプチプチを採用する気泡緩衝材を使用している。逆に、箱に入っているPCパーツは、かさばらないように小さめのプチプチの気泡緩衝材を採用するとのことだ。
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