空気が乾燥し、風邪やインフルエンザウイルスが活発になる冬。お出かけの際の温かい恰好を気にする人は多いが、家の中のことまではなかなか気が回らない。しかし、家庭内の環境をきちんと保つことで、その脅威を低減できるとしたらどうだろう。
「ネコリコホームプラス」は、そんな家庭内の環境保全に対し、デジタルの力で注意喚起してくれるホームIoTサービスだ。
冬場に気をつけたいのがインフルエンザウイルス。インフルエンザウイルの予防には、温度と湿度を適切に保つことが重要だ。冬場は大気が乾燥しているが、部屋の暖房によって更に乾燥がすすむ。空気中に水滴など水分が少ないと、せきやくしゃみなどで勢いよく出た飛沫は遠くまで飛ぶ。それらに乗って、インフルエンザウイルスも拡散してしまう。
また同様に、寒い冬には、締め切った部屋で暖房をつけて過ごすことが多くなる。そんなとき、得てして忘れがちなのが部屋の換気。また、温かくなったひとつの部屋で家族が揃って過ごすことが多くなると、室内の二酸化炭素濃度も上昇し、知らず知らずのうちに、ちょっと息苦しさを感じたりするようになる。
とはいえ、こうした家庭内の変化は自分ではなかなか気づきづらい。温かい空気を逃したくないという気持ちから換気を怠ったり、乾燥が進むのも気にせず暖房をつけっぱなしにしたりしがちだ。そこで活躍するのが「ネコリコホームプラス」なのだ。
家庭内環境について知らせてくれる「おせっかい通知」
「ネコリコホームプラス」は、環境センサーや温湿度センサー、モーションセンサー、カメラなどのデバイス群で構成されるホームIoTサービス。IIJと中部電力の合同会社「ネコリコ」が提供しているこのサービスは、リアルタイム情報を取得する各種センサーと集中管理するコントロールユニットを自宅に設置することで、いつでも家の中の様子を見守ることが可能だ。
本製品の注目ポイントは3つ。ひとつ目は本サービスを利用するために「LINE」を使用すること。自宅内の情報を取得する際にはLINEのトーク画面からアイコンをタップして実行する。インターフェースがわかりやすいのは家族全員で使ううえで嬉しいポイントだ。
もうひとつは、各センサーを通じて得たデータをクラウドにアップロードし、それを元に家庭内の環境を分析、家人が今取るべき行動をLINEを通じてプッシュ通知してくれる「おせっかい通知」。室内の湿度や温度、Co2レベルなど、センサーが収集したデータから環境が悪化していると判断すると、LINEに通知を送ってくれる。普段あまり気にしていない情報を勝手にお知らせしてくれる「ネコリコホームプラス」の中核機能だ。
最後のひとつは電力会社の「スマートメーター」の情報を取得できること。日、週、月、年ごとの電力使用実績をいつでもチェックできるので、電気代節約の参考にしたり、お家の見守りにも役立てられるわけだ。
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