一人漫談しながら検定
検定を共にする「相棒」と美環さん(写真はイメージです)
約10分ほどで修了する検定。車に触れた瞬間から検定員の厳しいチェックが始まります。ドアを開ける前に後方確認をし、着座してからシートやハンドルの位置を調整し、各種ミラーなどを直し、エンジンをかけて……。一つ一つの作業を行なう美環さん。
ルームミラーを調整する検定中の美環さん(写真はイメージです)
1速にギアを入れ、サイドブレーキを解除して発進。指導員の「3番を曲がって9番へ」といった無機質な声が車内に響き渡ります。いつもは優しい指導員との楽しい会話が流れる車内は「検定員の人が全然しゃべらない方だったんですよぉ」ということもあり、どこか重苦しい雰囲気。
遂に耐えきれなくなったのか、美環さんはついに一人漫談を開始。「ウインカーを出して、幅を寄せて……」など、一人言なのか、何か同意を求めているのか……。これには後席に同乗されている方も驚かれたことでしょう。
検定中の美環さん(写真はイメージです)
検定員の指示に従いながら着々と課題をクリアする美環さん。ですが緊張はピークに達したようで、「左折が左が右かがわからなくなっちゃったんですぅぅぅ」という状況に陥ってしまいます。それでも坂道発進や踏切などをクリア。それほど大きなミスはない、と本人は思っていたようです……。
まさかのミス！ タイヤをガリッ
一通り終わったところで、発着所に向かうよう指示を受けた美環さん。発着所では30cm以内にまで幅寄せしなければならないことを思い出し、ギリギリまで寄せようと色気が。しかしその瞬間、縁石にタイヤをコスるという事案が！
縁石にタイヤがヒット！
その瞬間「あーコリャ、やっちまったなー、あー落ちたー！」と思ったという美環さん。挨拶もソコソコに、すぐスマホを取り出しGoogleで「仮免 タイヤ 擦る」で検索。イマドキの女の子ですね。
検索結果によると発着点でのゴリッとしたのは、速度の調整がうまくいっていなかったという判断になるそうで、少し接触した程度なら5点の減点で済むのだとか。とはいえ、結果が出るまでの間は、まったくもって元気がありませんでした。
約1時間後、再び教室に戻り合否発表。藁をもすがる気持ちで、ひたすら祈る美環さん。
祈る美環さん
泣きそうな顔で自分の名前が呼ばれるのを待つ
発表時、最初に名前を呼ばれてホッとしたという美環さん。これまでの教習所通いの中で、最高の笑顔をみせてくれたのは言うまでもありません。
ちなみに同乗していた受験生から「あの娘が受かったということは、私も受かったんだ！」と思われていたとか。どうやら他の生徒さんから見て美環さんはカットラインになっていたようです。こうして仮免許を取得した美環さん。遂に公道デビューできます！
仮免許証を持って笑顔の美環さん
それでは美環さんの技能試験の再現動画をご覧ください。なお、本当の仮免試験は日中に行なうほか、時間の都合クランクは省略しています。そして実は……途中で大きなミスが！ それは動画を見てのお楽しみ。
さてさて念願の公道デビューは、はたして上手くいくのでしょうか？
合格して検定車と記念撮影
この連載にご協力いただいている上北沢自動車学校。ようやく第一段階が終わりました……。まだまだお世話になります
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