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GeForce GTX 1660とGTX 1650と比較

GeForce GTX 1650 SUPER、Turing GTXラストピースの実力を検証

2019年11月23日 19時45分更新

検証用ビデオカードの外観をチェック

 ここからは検証用に借りたビデオカード「PH-GTX1650S-O4G」の外観をチェックしながら、GTX 1650 SUPERの特性を見定めていこう。

カード表面。シングルファンで冷やせるショート基板仕様なので全長は174mmと非常に短く運用しやすいサイズだ

裏面はバックプレートなしのシンプルな仕様。クーラーも小さく軽いため、バックプレートがなくても自重で歪む心配はない、という判断だろうか

メモリーチップ2個ぶんのパターンが空いたままになっている

 2番目のポイントは外部電源の仕様だ。GTX 1650はTDPが75W仕様であったため、非ファクトリーOCモデルを中心に補助電源なしでも動く製品が多く出回っている。だがGTX 1650 SUPERはCUDAコア数が1.4倍強に増えているため、TDPは100W。そのため、外部電源は6ピン以上が必須となる。ポン付けで動くビデオカードが欲しい、あるいは電源ユニットの制約で電源ケーブルを這わせることができない人は、GTX 1650が現状最速のチョイスとなる点に注意したい。

外部電源は6ピン仕様だった

映像出力端子は低価格カードではお馴染みのDVI、HDMI、DisplayPortが1ポートずつの構成

 最後の見所としては、NVEncの仕様はGTX 1660以上と共通になっているため、GPUを利用したハードウェアエンコードでH.265のBフレームがサポートされるほか、H.264でもGTX 1650やPascal/Volta世代のGPUに比べ、録画のパフォーマンスアップが期待できる。CUDAコアも増えて描画性能もアップしているため、これからゲームの録画配信を始めたい人には、良い入門用GPUとなっている。

NVIDIAが公開しているNVEnc/NVDecの対応表(https://developer.nvidia.com/video-encode-decode-gpu-support-matrix)より抜粋。赤線から上がH.265のBフレーム非対応で、下がBフレーム対応。GTX 1650 SUPERはまだ記載されていないが、赤線から下のグループに属する見込み

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