自然吸気F1サウンドが鈴鹿に鳴り響く
ターボサウンドに続くのは自然吸気エンジン。今度は1980年代後半、ちょうど日本でF1ブームが巻き起こった頃のF1マシン達が登場しました。
日本人初のF1パイロットとなった中嶋悟のロータス101(V8ジャッドCVエンジン)のほか、現在の空力トレンドの先駆けとなったハイノーズのティレル019(V8フォードDFRエンジン)が登場。
さらに89年のF1日本GPで優勝を飾ったベネトン B189(V8フォード・コスワースHBシリーズ)、アクティブサスペンションを搭載し、名車FW14Bの基礎を築いたウィリアムズのFW12(V8ジャッドCVエンジン)などが登場。
さらにJPSカラーのロータスなどもコースに現れました。
低く轟く低音が入り混じった、透き通るような甲高いF1ノートは、これまた当時のF1好き少年にはたまらないものです。何より印象的だったのは、当時のF1ドライバーで今回のゲスト「ティエリー・ブーツェン」選手の登場。ピットでは各車のコクピットに座ったのですが、その中でロータス101のコクピットに座るシーンは、知る人からしたら涙モノの瞬間。
といいますのも、89年の最終戦オーストラリアGPで大雨が降る中、ブーツェンがステアリングを握るウィリアムズ・ルノーFW13が優勝したのですが、そのレースで中嶋悟のロータス・ジャッドは当時日本人最高位となる4位入賞をはたしたから。ブーツェンがシートに収まる姿を観た誰もが、立ち話で89年のF1思い出話に花を咲かせていました。
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