週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

GPUはGeForce RTX 2060採用の「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」の実力をチェック

15万円台でAAAタイトルも快適な第3世代Ryzen搭載鬼コスパゲーミングPC

2019年11月20日 09時00分更新

文● 林佑樹(@necamax)編集●市川/ASCII

Ryzen 7 3700XとGeForce RTX 2060を搭載した、ユニットコムのゲーミングパソコン「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」

 ユニットコムが販売するゲーミングブランド「iiyama LEVEL∞」の「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」は、Ryzen 7 3700XとGeForce RTX 2060を搭載するゲーミングパソコンで、ケースなどでコストカットを図り、スペックを充実させたモデルだ。15万678円からの構成になっており、環境更新を考える人にほどよい価格帯と、お値段以上のゲーム環境がポイントである。

 試用機の基本構成は、CPUがRyzen 7 3700X、GPUがGeForce RTX 2060、8GBメモリー、240GB SSD+1TB HDDとなる。前回はミニタワーケースの外観を中心にレポートしたが、今回は基本構成でのベンチマークを実施していく。

フルHD環境下であれば最高設定で快適にプレーできる

 ベンチマークは、「3DMark」「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」「CINEBENCH R20」「Tom Clancy's Ghost Recon Breakpoint」を実行した。Tom Clancy's Ghost Recon Breakpointについては、ゲーム内にベンチマークモードがある。グラフィックドライバーは「GeForce 440.97 Driver」を使用した。

 3DMarkから見ていくと、GeForce RTX 2060らしいスコアとなっており、重量級のゲームであっても、ある程度のグラフィック設定ダウンで十分にプレイできそうなスコアとなっている。またCPU側にも余裕があるため、ソフトウェアエンコードしつつであっても、グラフィック設定を下げる必要はほとんどないだろう。

Time Spy

Time Spy Extreme

Fire Strike

Fire Strike Extreme

Fire Strike Ultra

 次にFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークをチェック。同ベンチマークが2019年時点では、高負荷のゲームタイトルでの動作の具合がわかりやすく、「高品質」「1920×1080ドット」「フルスクリーン」では、快適という結果になった。解像度を4Kに変更した場合は、さすがにスコアの低下が目立っているが、DLSSである程度のフォローは可能であるとも分かった。フルHD環境では不満らしい不満との遭遇率は少なめだが、4Kとなると割り切りが必要になると覚えておくといいだろう。

「高品質」「1920×1080ドット」「フルスクリーン」

「高品質」「3840×2160ドット」「フルスクリーン」、右は左記設定からDLSSをオンにしたもの。900ほどのスコアアップを確認できた

 CINEBENCH R15の結果は、OpenGLが114.48fps、CPUが2090cb、CPU(シングルコア)が172cbとなった。Ryzen 7 3700Xは8コア/16スレッドで、用途やゲームタイトルによってはCore i9-9900Kとほぼ互角の性能を誇るCPUとなる。性能としては高めなので、実況配信などもある程度は快適にこなせるだろう。

CINEBENCH R15の結果。冷却も十分で、問題なく性能が発揮されている

 Tom Clancy's Ghost Recon Breakpointのベンチマークについては、フルHD環境で60fpsに貼り付く設定であればよいということで、設定を探ってみたところ、ウルトラプリセットの適用がベターとなった。つまりは最高設定で遊べてしまうため、フルHD環境下に限るが、とてもお買い得なパソコンといえる。

Tom Clancy's Ghost Recon Breakpointのグラフィック設定。VRAM使用量はほどよくギリギリである

トータルスコアは快適なAとなった。平均fpsも70と十分な結果である。120Hz駆動のパネルの場合は、シャドウなどの設定を下げることで、よい高いフレームレートをキープできるだろう

 基本構成でみて、やや足りない点としてはメモリーとストレージ。メモリーは、16GBあるだけでかなり快適になるため、なるべく増やしておきたい。2019年11月19日時点では、プラス4980円(税別)で8GB×2に変更できる。ストレージについては、システム用を500GB M.2 SSDに変更すると、OSだけでなく100GB近いゲームタイトルをインストールする余裕も生まれる。とくに読み込みの面で快適になるため、3980円(税別)の追加コストとしてみても効果的だ。また、1TB M.2 SSDの場合は1万980円(税別)と、これもおトクである。予算に応じて検討してみよう。

試用機の主なスペック
機種名 LEVEL-M0B4-R73X-ROR [Windows 10 Home]
CPU Ryzen 7 3700X
グラフィックス GeForce RTX 2060
メモリー 8GB
ストレージ 240GB SSD+1TB HDD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
インターフェース USB 3.1端子×2、USB 3.0端子×6、HDMI出力×2、DisplayPort×3、アナログ2ch(ライン出力、ライン入力、マイク入力)、PS/2コネクタ、ミニD-sub端子 15ピン、DVI-D、有線LAN端子
サイズ およそ幅190×奥行410×高さ356mm
OS Windows 10 Home(64bit)

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう