週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

楽天、自社ネットワークにあらためて自信を示すも正式開始時期はまだ公表せず

2019年11月07日 16時00分更新

 楽天は、2019年第3四半期(2019年7~9月)の決算説明会を開催。そのなかでモバイル事業の状況について説明を行ない、年内にも3000局で電波発射を予定するなど、基地局設置が加速化しているとし、あらためて正式サービス開始に向けての自信を示した。

楽天モバイルCTOのタレック・アミン氏

業界の皆が夢見た仮想化ネットワークを実現とアピール
正式サービス開始のタイミングは「できるだけ早急に」

 モバイル事業について説明した楽天モバイルCTOのタレック・アミン氏は、同社が推進している仮想化ネットワークの先進性を今回もアピール。業務提携したアルティオスターとの協力で構築した世界初の仮想無線アクセスネットワークについて、世界のあらゆる企業が夢見てきたものと紹介した。

 実際の基地局においても、これまでのキャリアが構築してきた設備では必要だったベースバンド装置や無線装置が不要になり、シンプルな構成で済み、4G、さらに5Gの時代において、楽天の大きな差別化要素になるとする。

設置場所における構成もシンプルに

 実際の基地局数についても、2020年3月までの計画値として総務省に提出した3432局に向けて、開設の速度はどんどん加速している。具体的には3000局の基地局を建設するとともに、年内にも電波を発射予定。4500局はすでに契約済みで、6500局は口頭で内諾を受けるなど作業が進行中とのこと。

基地局建設は6500が進行中とのこと

Orangeとの戦略的提携により、世界64ヵ国で速度や通信量の制限がないデータ通信が利用できるようになる予定

 なお現状のネットワークについて質問された楽天トップの三木谷氏は、路面上ではほぼ繋がってきており、「ユーザーが使って不十分ではない状況に近づきつつある」と評価。一方でビル内や地下街などではまだまだ努力が必要であることを認めた。なお、正式サービス開始の時期としては「できるだけ早急に商用化したい」という表現にとどまった。

正式サービス開始時について明言はなかったが、今回もあらためて自信を見せた三木谷氏


■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります