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Type-C経由の外部映像出力機能が復活した「Xperia 1」の気になるポイント

2019年11月07日 10時00分更新

なぜか削除されてしまった有線外部出力機能が復活!

 「Xperia 1」からの新機能……というか、復活した機能に「有線での映像の外部出力」があります。この機能は自分としてはよく使っていたので、数モデル前に非搭載になったときからずっとソニーモバイル関係者に「再搭載して欲しい」と要望を伝えていたくらいなので、復活は非常にありがたいところです。

 使い方はカンタンで、USB Type-CをHDMIに変換するアダプターをXperia 1に装着して、HDMIケーブルでテレビやディスプレー、プロジェクターに接続するだけです。ちなみに自分はエレコムの「AD-APCHDMIWH」を使っていますが、この製品はすでに在庫のみの旧モデルになっています。最近ではUSB Type-CとHDMIの変換アダプターも実売で2000円台からあるので、気軽に購入できると思います。

Xperia 1にUSB Type-CとHDMI変換ケーブルを装着

 実際にフルHD対応の液晶テレビに接続したところ、特別な設定をすることなく、そのままXperia 1のディスプレーに表示されている画面が液晶テレビにミラーリングされました。実に簡単です。

ケーブルをつなげるだけで画面を表示

 さらに横位置にした場合でもちゃんと表示されています。しかし、ひとつ気になるところも発見しました。それは液晶テレビの上下に黒帯があること。Xperia 1のアスペクト比は21:9。そのままのアスペクト比で16:9の液晶テレビに出力しているので、これは致し方のないところです。

21:9のアスペクト比で出力されるため、16:9のテレビでは横位置の場合、上下に黒帯が表示される

 ただし、Xperia 1自体のホーム画面やアプリ全体を表示しているぶんにはまだいいのですが、YouTubeなどで16:9のコンテンツを再生するとさらに左右も黒縁になってしまうため、完全な額縁状態で出力先の画面サイズよりひと回り小さなサイズでの表示になってしまいます。

16:9のコンテンツでは上下左右が黒縁に

 プロジェクターでも試してみましたが、状況は同じ。16:9のコンテンツを再生するときは黒縁状態になります。ただ、プロジェクターの場合は投影範囲を調整すれば大画面にはなります。投影可能範囲の一部を映すことになるので、そのプロジェクターでの最高の画質というわけにはいきませんが。

プロジェクターでも黒縁は同じ状況

投影範囲を調整すれば大画面化はできる

 このように黒縁問題は若干気になるところですが、それでもHDMI変換アダプターとHDMIケーブルさえ持ち歩けば手軽に映像を出力できるのは◎。ゲームなどもより大きな画面で楽しめるようになるので、いろいろと活用できそうですよ。

※Xperia 1(SO-03L)/Android 9で検証しました。

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筆者紹介:中山 智

 海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。


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