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サイトのファーストビュー中央に資料請求ボタンを置くとクリック率が上がる

2019年10月29日 17時20分更新

 WACULは10月23日、「縦長LPはコンバージョンに寄与するのか?BtoBにおけるランディングページ(LP)のベストプラクティスに関する調査」の研究レポートを発表した。

 ユーザーが最初に訪問するウェブページ「ランディングページ(LP)」は、製品やサービスの内容を、縦長のサイト構造の中で紹介・説明ものが多い。縦長のサイト構造が高い成果を挙げるための条件という指摘も存在するという。

 今回の調査では、縦長のLPがコンバージョンに寄与するのか、LPの縦の長さと「CVR(コンバージョン率)」の相関関係について調査を実施した。

 調査サイトの縦ピクセル数とCVRを計測して相関を見ると、相関係数は約-0.23だと明らかになった。同レポートでは、LPの縦の長さはCVRは無関係だと結論づけている。

 また、ファーストビュー内でサービス名の明示、サービス概要の明示、資料請求ボタンなど「CTA(コール・トゥ・アクション)ボタン」の設置、という3点を満たすサイトはCVRが高い傾向にあったという。

 目に留まりやすいファーストビューの中央にCTAボタンを設置するサイトと、ヘッダー部分などファーストビュー中央以外にCTAボタンを配置しているサイトのCVR平均を算出。ファーストビューの中央にCTAボタンを置いたサイトはCVR平均が1.10%、ヘッダーに設置したサイトは0.83%で、ファーストビュー中央に置いたものが1.32倍CVRが高いとわかった。

 本調査ではCTAを「資料請求」に限定している。調査サイトのCTAボタンに単純に「資料請求」と書いた場合だけではなく、「3分でわかる資料ダウンロード」など、資料請求という文言や、補完的な文言を加えた場合がある。それぞれサイトのCVR平均を計測した結果、CVテキストに補完的文言が付帯しているサイトのCVR平均は1.16%、それが見られないサイトは0.80%。CVテキストの工夫がCVRの向上をもたらすと明らかになった。

 同レポートは「ランディングページ(LP)においてはファーストビューの構成要素が鍵を握る。ファーストビューに絞って改善することでより効率的に成果を上げることが可能。ファーストビューで要素を一旦完結させてCV誘導させる(ファーストビューで完結しているように見せる)ことが有効であり、またCVボタン関連の改善も成果に直結しやすい」と結論づけている。

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