NTTグループブースで5Gスマホを体験
IT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC 2019」が10月15日から始まった。
NTTグループのブースでは、NTTドコモコーナーで5Gスマホの活用事例を紹介。「新体験観光サービス」は、観光地に設置されたカメラの情報をリアルタイムでスマートフォンで確認し、現地の雰囲気を見たり、混雑状況などを参考にできたりするもの。ユーザーが任意の位置に視点を切り替えられる。
なおデモで使用されていたのは、LGエレクトロニクス、ソニーモバイルコミュニケーションズ、サムスン電子の5Gプレサービス向けのスマホだ。
KDDIブースも、5Gスマホを大きく取り上げた。展示されていたのはサムスン電子製5Gスマホと、ソニーモバイルコミュニケーションズ製5Gスマホ。
ブース内に5Gの基地局を設置し、通信速度が計測できるデモを実施した。筆者が計測した際は、1194Mbpsと、4G環境と比較しておよそ10倍という驚異的な結果に。会期中、最も通信状態がよかった時には、1900Mbpsを超える記録も出たそうだ。
シャープの120型8Kディスプレー
シャープブースの目玉展示は、120型の8Kディスプレー。7680×4320ドットまでの映像を等倍で表示できる、世界最大級をうたうディスプレー。120kHz駆動のため、映像は非常になめらか。幕張メッセという広い会場のため難なく収まっているが、一般の店舗や住宅に持ち込めば、壁一面をふさいでしまうようなサイズだ。
合わせて、60型の狭ベゼル4Kディスプレーを4枚つないで、120型相当のディスプレーとして使用するデモも披露された。パブリックビューイングやショールームでの活用を提案する。
ディスプレーの裏がガラスのように透けて見える「90型シースルーディスプレイ」も注目を集めた。展示されていたのは「ノーマリーホワイト」と「ノーマリーブラック」の2種類で、ノーマリーホワイトは映像を映していないときにクリアに、ノーマリーブラックはマジックミラーのような黒いガラスに見えるというもの。炊飯器に関連している映像を流しながら、ディスプレーの裏に炊飯器を展示するデモが見事だった。
同社によるスマート家電群「COCORO+」の展示コーナーでは、KDDIが「au HOME」シリーズで提供する睡眠モニターとCOCORO+を組み合わせたソリューションを展示。
KDDIのアプリ「Real Sleep」とCOCORO+のシステムを同期させることで、ユーザーの睡眠時の状況を元に、同シリーズのエアコン「COCORO AIR」が自動的に最適な空調に設定してくれるというものだ。こちらの提供予定は未定だが、COCORO+とau HOMEを組み合わせたソリューションを実際にユーザーに提供することを検討しているという。
Z-Wave対応のスマート家電リモコン
ラトックシステムのブースでは、スマート家電リモコン「RS-WFIREX4」を展示した。スマホとWi-Fi接続することで、各種赤外線受光部のついた家電をスマホからコントロールできるようにするという製品。さらにスマートスピーカーと組み合わせれば、音声で家電を操作することも可能になる。
また、欧米圏を中心に普及を見せている通信方式「Z-Wave」に対応したタイプのスマート家電リモコン「RS-ZWIREX1」も展示。国内でもKDDIがau HOMEシリーズでZ-Wave対応製品をリリースしているなど、Z-Waveは徐々に国内でも名前を聞くようになってきた。今後注目を集めていきそうな製品だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります