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高負荷時でも美術館の館内相当の静かさ

GeForce MX250&Core i5が名コンビ、ZenBook 14の性能と使い勝手

2019年10月16日 11時30分更新

高負荷時でも体温を超える箇所はごく一部

 最後は使用感に関わる表面温度や騒音についてのテストだ。表面温度はC-Timvasionの温度計「VLTJ001」を用い、CINEBENCH R15を走らせてCPUテスト実行時最終段階で計測している。計測ヵ所はPC使用中に指を置く機会の多い「F」、「E」、「J」、「I」キーとパームレストの左右部分、膝にPCを置いて使う場合に影響する底面の左寄りと右寄りのエリアだ。なお、測定したのは残暑が厳しい日の昼間で、外気温は30℃近く、室内温度は27℃だった。

表面温度の測定
測定場所 測定温度(摂氏)
Fキー 37.4℃
Eキー 38.2℃
Jキー 36.2℃
Iキー 35.2℃
パームレスト左側 31.5℃
パームレスト右側 30.7℃
底面左側 37.1℃
底面右側 31.6℃

 ZenBook 14はキーボード左寄りの奥側が熱くなる傾向にあった。最も高い状態では「F」キー、「E」キー共に体温を超えている。しかし、それ以外では体温を下回りパームレストも30℃近くにとどまっている。なお、最も熱くなるタイミングで測定しているため、負荷がそれほど高くない状態(PCを使用するほとんどの時間がその状態)では、不快になるほど高い温度にはならなかった。

 なお、クーラーユニットのファンが発する音量は、Meterkの指向性マイクを組み込んだ騒音計「MK09」を用い、排気用スリットのあるヒンジ部分中央から上方向45度に向けて直線距離で30cmほど離れた場所に騒音計をセットして測定した。

ヒンジ部分の排気用スリット

 PCが動作していない状態で測定値は37.4dBA、負荷が高いCINEBENCH R15のCPUテスト実行中に発生音が最も大きかった時点における測定値でも44.7~45.2dBAだった。この値は、環境庁が示す騒音の目安において「美術館の館内」に相当する。その表現からかなり静かな印象になるが、実際聞くと音を発しているのは明確に認識できる。ただし、回転数が極端に変化しないので音の強弱や発生音の周波数が変わって気になる、ということことはなかった。

 以上、ベンチマークテストのスコアーと実測した表面温度、発生音測定値から、ZenBook 14の基礎体力とそこから推察できる使い勝手を考察してみた。次回は、外で持ち歩いて街カフェや図書館、新幹線で実際に使ってみてわかる「モバイルの実力」を検証する予定だ。

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