片手でも操作しやすく、便利機能も充実
OSはAndroid 9で、Galaxy独自のカスタマイズも施されています。これまでにGalaxyを使ったことがある人はスムーズに使いこなせるでしょう。
筆者が便利に思ったのは、背面の指紋センサーをなぞって通知パネルを表示できる機能。片手で通知をチェックしたり、設定を変更したりできます。また、画面の左下または右上から画面中央に向かってスワイプすると「片手モード」にも切り替えらえます。約6.4型の大画面を搭載していますが、これらの機能を使えばスムーズに片手操作ができそうです。
ほかに、スリープ状態でも現在時刻や通知などを表示できる「Always On Display」や、複数のアカウントを設定できないSNSのアプリを2つインストールして別々のアカウントで使える「デュアルメッセンジャー」が役立つ人もいるでしょう。便利機能は、ハイエンドのGalaxy Sシリーズと変わらない印象です。
画面下のナビゲーションバーは、初期設定では左から履歴(マルチタスク)・ホーム・戻るの順に並んでいます。この順番を並び替えたり、ナビゲーションバーを表示せずに、Android 9の標準のジャスチャーを主体とする操作に変更することもできます。
パフォーマンスはミドルクラス相当
プロセッサーは、サムスン製の 「Exyonos 7904」というオコタコアCPU(1.8GHz×2 + 1.6GHz×6)で、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBという構成です。このGalaxy A30は以前にも借りて使ったことがあって、合わせて2週間ほど使用しましたが、日常的な用途で動作が気になることはなかったです。ですが、複数のアプリが立ち上がっている状態でカメラを使ったり、ゲームをしたりすると、やや反応が鈍くなったりしました。
「AnTuTu Benchmark」というアプリでベンチマークを測定したみたところ、スコアは、いかにもミドルレンジという結果でした。グラフィックに凝ったゲームや動画編集など、大きな負荷がかかる使用には適さないと考えるべきでしょう。
なお、UQ mobileのSIMで動作確認をした後、ドコモ回線を使うIIJ.mioのSIMに差し替えてみました。ドコモ回線のSIMを挿すと、APNリストには「spモード」だけが表示され、MVNOのAPNは自分で設定する必要がありました。しかし、IIJ.mioでも問題なく通話もデータ通信もできました。将来、他のキャリアやMVNOに変更する可能性がある人や、海外で使う予定がある人にも安心でしょう。
日本向けでは “サムスン初のSIMフリー” といえるGalaxy A30。基本仕様はミドルですが、ディスプレイやカメラはミドルハイという印象。3万1644円という価格は、ズバリお買い得でしょう。UQ mobileでiPhoneを選んだ場合、iPhone 6s(32GB)が3万9600円、iPhone 7(32GB)が5万1480円ですからね。コスパを重視する人は、ぜひ検討を。
「Galaxy A30」の主なスペック | |
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メーカー | サムスン電子 |
ディスプレー | 6.4型 Super AMOLED(19.5:9) |
画面解像度 | 1080×2340ドット |
サイズ | 約75×160×8mm |
重量 | 約176g |
CPU | Exynos 7904 1.8GHz+1.6GHz(オクタコア) |
メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部メモリー | microSDXC(最大512GB) |
OS | Android 9 |
FeliCa | ○ |
カメラ画素数 | アウト:約1300万画素+約500万 /イン:約800万画素 |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
防水/防塵 | IPX5,8/IP6X |
バッテリー容量 | 3900mAh |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
連続通話時間 | 約1990分 |
連続待受時間 | 約670時間 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | ブルー、ブラック、レッド |
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